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更新日:2010/05/03(月)

[情報] 「釜ヶ崎の公園を守る会」が大阪市と交渉 「2010年度の強制排除はしない」

大阪府警OBは昨年9月から巡回中

大阪市は、釜ヶ崎の公園の野宿生活者のテントを強制撤去するのか?

釜ヶ崎労働者と支援者は、「釜ヶ崎の公園を守る会」として、大阪市に、朝日記事の真偽をただす申し入れ書を提出した(2月16日付)。そのポイントは、@大阪市は釜ヶ崎の公園の野宿生活者のテントを強制排除するのか? A大阪府警OBを使って、公園に寝泊まりさせないためだけに釜ヶ崎内を巡回させるのはなぜか? の2点。

大阪市からの回答書(3月9日着)は、@公園の適正な利用回復に向けて、地元町会なども交えて協議をおこなっていく。A屋台・露店については、西成署と協議しながら、これまで通り巡回パトロール・行政指導をおこなうが、それは通常予算の範囲内でおこなう。B来年度予算として、屋台・露店の不法占拠対策として、監視員による巡回パトロールに800万円、立寄所の整備に300万円、フェンス設置に1000万円、道路構造改良調査に300万円を計上した。

3月26日(金)、「守る会」は浪速区民センターで大阪市の関係部局と交渉を持った。

まず、「テントの強制排除をするのか?」という点について。野宿生活を送るテントの存在は、まさに「命をつなぐ」存在であり、テント排除は死活問題だ。

「ゆとりとみどり振興局」は、「行政代執行もふくめ、釜ヶ崎の公園を強制排除することはない」と回答。しかし、これまで靱公園・大阪城公園・長居公園のテント村強制排除に際しても、同様に「強制排除はしない」と回答した前歴がある。参加者からは、「今だけじゃなく、これからも行政代執行はしないと約束しろ!」と声が飛んだ。しかし市側は、あくまで「来年度はやらない」として、今後に含みを残した。

また、野宿生活者への自立支援策については、自立支援センターを中核的存在として、生活・健康相談&指導、職業相談&紹介などをおこなう、という従来の見解を繰り返した。

しかし、会場の反応は激しいものだった。「施設に入ったところで、仕事はない」「様々な理由で、仕事ができない人や、生活保護を受けられない人もいる。そんな人たちが緊急避難で公園でテントを張ったりアオカン(露宿)するのを不法行為と決めつけ、正常化の名の下に『撤去して当たり前』とする大阪市の態度はおかしい」「自立支援政策が不十分だから、野宿者が出る」…。

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