[情報] 釜ヶ崎の支え合いコミュニティを守ろう!
みんなの釜ヶ崎に手を出すな! 2・27緊急抗議集会
「公園からおっちゃんたちを追い出すな!」─釜ヶ崎・三角公園のステージ上で、「こどもの里」(釜ヶ崎にあるカトリックの家庭養護寮)の子どもたちが、声を合わせて叫んだ。
2月27日(土)、「釜ヶ崎の公園を守る会」(以下、「守る会」)の主催で、「みんなの釜ヶ崎に手を出すな! 2・27緊急抗議集会」がおこなわれた。集会は、釜ヶ崎の主要な団体がほほすべて参加した「オール釜ヶ崎」の取り組みとなっただけでなく、名古屋・笹島、東京・山谷─隅田川や、連帯ユニオン関西生コン支部などから大勢の人々が駆けつけ、参加者は200人を超えた(集会後、難波までデモ)。
この集会の訴えは、2つ。@大阪市は釜ヶ崎にある公園の野宿テントを強制排除するな。A野宿者とテントを排除するために、大阪府警OBを巡回させるな。その詰め所も不要だ。
集会では、それぞれの立場から、釜ヶ崎への熱い想いが語られた。
いわく、労働者同士の人間関係が濃密で、「困った時はお互いさま」の精神で助け合っていて、「第2のふるさと」となっていること。釜ヶ崎労働者にとって公園は、単なる憩いの場であるにとどまらず、炊き出しを食べたり、夏祭り・越冬闘争などのイベント会場となったり、友人との出会いの場であったり、野宿する緊急避難の場であること。
「殺人的」とまで言われる日雇い仕事の激減や、あいりん職安による白手帳取り上げなど、切り捨てが進む失業対策。野宿を強いられる労働者の数も増加している釜ヶ崎の情勢は、厳しさを増すばかりだ。
そんな中でも、労働者は助け合って生きている。自らも野宿しながら、アルミ缶集めなどで収入が入ったら、「お前、飯食うたんか?」と、周囲の人を気づかう労働者。釜ヶ崎の中で、困った人に声をかけ、炊き出しの場所や生活相談にのってくれるところを紹介する世話役の労働者。そんなコミュニティーの絆の強さが忘れられず、生活保護を取った後も、定期券を買って釜ヶ崎に通う人もいるのだという。