更新日:2010/02/15(月)
[海外] パレスチナ/ニューヨーク・メッツ球団がヘブロン入植基金に協力
──11月4日「占領」マガジンより
11団体が入植支援の夕食会中止を呼びかけ
2009年11月4日、米国、パレスチナ、イスラエルの11団体がニューヨーク・メッツ球団を訪れ、「11月21日にブルックリンに本部をもつヘブロン基金のためにシティ・フィールド(メッツの球場の名前)のシーザーズ・クラブで開く予定の夕食会をキャンセルして欲しい」という要請を行なった。この夕食会は、イスラエルが占領している西岸地区ヘブロン市のイスラエル人入植者のための資金集めパーティである。
訪問に先立つ3日にメッツに伝えた要望書の中で、11団体は、メッツが入植地建設のための資金集めに協力することは、国際法違反の活動に便宜をはかることであり、オバマ大統領の入植地凍結の要望を妨害することになるばかりか、入植者の人種差別やヘブロンからパレスチナ人を民族浄化する悪行に手を貸すことになると説明している。
人口15万人のヘブロンに700人のイスラエル入植者が入り込んで、歴史的な旧市街からパレスチナ人を追い出し、占拠地を広げている。「人種差別入植者の資金集めパーティがシーザーズ・クラブで行なわれるのは悲劇的皮肉である」と、団体は指摘した。
シーザーズ・クラブは、野球の皮膚の色に基づく障壁を破った偉大な米国人ジャッキー・ロビンソンに因んで名づけられた円形ホール、ジャッキー・ロビンソン・ロタンダにあるからである。メッツもメジャー・リーグも、すべての人々を公平に扱うロビンソンの公平価値観を受け継いで実践してきた。
メッツのオーナーのフレッド・ウィルポンは、「自分が16歳の時にロビンソンに会ったが、彼は単なる無名の少年に過ぎなかった自分を尊厳ある人間として扱ってくれた」と語ったことがある。
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