更新日:2010/02/15(月)
[政治] 衆院選こじつけ弾圧 市民派地方議員を公選法違反で不当逮捕
市議の政見広報で議員資格剥奪!?
検察・警察権力の動きが不気味だ。民主党・小沢幹事長周辺への強制捜査に続き、小沢氏本人の聴取も行われ、全面対決の様相だ。巷に溢れる「政権転覆を狙ったクーデター」説は眉唾にしても、権力内部の「なれ合い」的雰囲気は全くない。
こうした中、先の衆院選の選挙違反容疑で市民派地方議員の逮捕が行われている。
選挙違反と言っても、容疑は「違反」文書を支持者宛に郵送したという軽微なもので、通常なら選挙管理委員会からの警告程度の微罪だ。
ところが、井筒たかお加古川市議・井奥まさき高砂市議の両氏は、自身の活動報告に、小選挙区の民主党候補、社民党・新党日本の文書を同封して送ったことが、公選法違反として逮捕されている。
こうした活動は、「市議としての政見広報」として当たり前のように行われていた。ところが、郵送を手伝った2名の市民まで逮捕が拡大され、22日間の勾留の後、両市議は略式起訴されたのである。
金銭の授受もなく、「特定候補への投票依頼」もない文書の郵送が、議員資格剥奪という重罰に至っている。
逮捕時のやり方も異様だ。井奥市議は出頭要請に対し、「弁護士同行で出頭する」と通知していた。また井筒市議は、市議会開催中の逮捕で、家宅捜索は深夜に及び、3台のパソコンや預金通帳、キャッシュカード、住所録など、一切の個人情報データが押収された。
両議員は、22日間にわたり拘留され、井奥まさき高砂市議は事実関係を認め、議員辞職した。井筒市議は、釈放後、警察の捜査のあり方などに大いに疑問を抱き、提訴という形で警察の問題性を糺そうとしている。
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