更新日:2010/01/05(火)
[海外] 韓国/「人間らしく生きよう!」 ラディカルに闘う韓国労働者
韓国労働者の現状
前号の「民主労総全国労働者大会」(11月8日)の写真レポートに続いて、訪韓報告第2弾。
民主労総は、11月8日の労働者大会に5万人を集めた。そこで目にしたのは、韓国政府による労働基本権の無視と労組敵視政策と闘う労働者の姿だった。
しかし、それだけではない。会場の隅々で仲間と飲み・食いしながら、歌い、踊り、また語り合うという「人間らしく生きる」ことを地で行くものだった。
記者が触れた韓国労働者の姿を、その一部ではあるが、紹介してみたい。(編集部 一ノ瀬)
労働者の3分の2を超える非正規雇用
韓国では、日本以上に労働者の「使い捨て」「部品化」が進められている。韓国の非正規雇用労働者の割合は、67.6%(韓国労働部統計/2006年8月)と、約3割の日本の2倍となっている。非正規でもフルタイムで働くケースが多いため、問題は日本より深刻だ(月平均賃金は、正規職労働者の62.8%でしかない)。
貨物連帯光州支部第1支部長だったパク・ジョンテ氏のケースをあげよう。ジョンテ氏は、宅配労働者として大韓通運大田支社で働いていた。会社が出退勤時間・勤務時間を管理していたにもかかわらず、契約上では「自営業」扱いされる偽装請負状態だった。ガソリン代も車の経費も、すべて自分持ち。
宅配料金1個・数千ウォン(1ウォン=約0.1円)のうち、取り分はわずか920ウォン(=約92円)。会社側は、これをさらに引き下げようとしたのだった。
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