更新日:2009/12/06(日)
[反貧困] 「雇い止め反対」と「語り合い」の場
京都大学正門前のオープンスペース くびくびカフェ
京都大学の非常勤職員の雇い止め撤廃を求めて、2月から無期限ストライキに突入している、ユニオン・エクスタシー(人民新聞1339号参照)。
同ユニオンは、京大正門東側のスペースにベニヤ板で小屋を建てて、座り込みを続けている。また、《非常勤職員同士の語り合いの場》として「くびくびカフェ」をオープン。大学の枠を越えて、様々な人が集う交流の場となっている。くびくびカフェとは、どういうスペースになっているのか? 同カフェを主催している、同ユニオンの小川恭平さんと井上昌哉さんに、お話を伺った。(編集部 唐崎)
「5年条項」の撤廃求めるストへの様々な支援
「ユニオン・エクスタシー」(京都大学時間雇用職員組合)は、5年条項(京都大学が行政法人化されて以降、雇った非常勤職員を5年以内に雇い止めにするという規定)の撤廃を求めてストライキを始めた。
京都大学のシンボルとも言える時計台前のクスノキの下に陣取り、「首切り職員村」と名づけたテントで、座り込んでのストライキだ。大学入試、卒業式、入学式と公式行事が続いたが、その都度、テント前を通っていく受験生や学生たちに雇い止めの不当性をアピールし続けた。
雇い止めは実施され、4月から小川さん・井上さんは失業者となった。しかし彼らは諦めない。「同じような危うい立場の非常勤職員の人たちと語り合えるように」と、『くびくびカフェ』をオープン。学生や市民、フリーター、ニートなどが集まる場となった。
大学側からは、不法占拠と訴えられ、6月末にクスノキ下から現在地に移転したが、移転した後も、支援者は集まり続けている。
井上さんは、カフェに住み込んでいる。失業してアパートの家賃も払えなくなったのだ。今のところはカンパとカフェの売上で、ぎりぎりの生活が続く。
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