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[社会] 非暴力の共同行動で250人が在特会へ抗議
──きむらりえ（きょうと夜まわりの会）

聞く耳を持たず通りすぎるデモ隊列

日の丸を乱立させて通り過ぎるデモに横断幕を向け、必死に呼びかける。─「在日特権なんてない」「外国人差別をやめよう」。しかし聞く耳を持たずに、デモは通り過ぎていく。「朝鮮人は帰れ」などの罵声を残して。

デモの列には私とそう変わらないような若い男女もいた。車道と植え込み、警察に隔てられてはいたけれど、何かが違ったら一緒に遊ぶ仲間だったのかもしれない。そんな思いにとらわれて、大声を出したせいか、頭がくらくらした。

抗議の集会・デモ・ビラまき街宣

10月10日、在日外国人特権を許さない市民の会（在特会）が主催する大阪・難波での「外国人参政権反対、全国リレーデモ」に対する抗議行動があると聞いて、参加した。

最初に集会があり、名古屋で在特会に抗議して愛知県警から出頭を求められているという大谷牧師や参加団体からアピールがあった。また在特会側が、抗議行動についてことさらに騒ぎ立てる傾向があるので、あくまで非暴力での抗議行動が呼びかけられた。

集会参加者は２００人程度。13時からデモが始まり、日本橋を難波方面に向かった。デモは２５０名程度。思い思いのプラカードや横断幕を持ち、沿道をゆく人にビラを配った。ひらひらしたスカート（いわゆるゴスロリ？）の少女や、紺の作業服の若者（右翼のコスプレ？）、市民運動を担う団塊の世代の人たち、車椅子の人や釜ヶ崎・梅田で野宿する当事者など、多彩な人々が抗議に集まった。

難波までたどり着いて、いったん休憩。その後、在特会のデモがやってくるのにあわせて、駅前でビラまきをした。

後日、在特会のホームページには、私たちの抗議行動について次のような文章が掲載されていた。

「さて、問題の反日極左側ですが、難波の交差点付近に陣取り待ち受けていました。垢だらけの汚らしい顔つきの浮浪者としか思えない者たちがずらりと並び、『在特会を許さないぞ』とシュプレヒコールをあげていました。正装して抗議活動をしろとは言いませんが、せめてきちんとお風呂に入って、それなりの身なりで外に出てほしいものです」