更新日:2009/09/28(月)
[反貧困]衆院総選挙 意見特集:総選挙眼中になし
──フリーター全般労組執行委員・山口素明
夜の業界の常識
キャバクラではたらく女性。深夜割増などは当然のように支払われることなく、さまざまな「罰金」や「送り代」を天引きされて気づけば手取りは最賃以下。耐えきれず辞めると言えば、「辞める月の給料は支払わないのが夜の業界の常識」と、それすら支払おうとしない。
日本各地をわたり歩きながら20年以上風俗関係でしのいできた男性。ネットワークビジネスで貯め込んだ資金でこの春から風俗経営に乗り出した28歳のオーナーから、早朝に突然解雇を言い渡された。予告なし、未払い多数、オーナーから借りて住んでいるアパートからも追い出しをくらっている。
菓子店で店長をしていた女性。昨年の春に就職したが、次々と他の従業員は辞めていく職場。押し出されて半年で店長になる。在庫管理、アルバイトのシフトづくり、デパートへの出張販売から接客まで、月によっては300時間を超えて就労することもあった。その間、過労で倒れて救急車を呼ぶこと2度。命の危険を感じて職場を辞めた。
店が直営からフランチャイズに移行した途端に解雇を告げられたラーメン屋チェーンで働く在日外国人の男性、執拗なイジメに遭って心身ともに疲れ果て、休業しているIT関連の派遣で働く女性、会社の寮でしこたま殴られて逃げ出し、ホームレスになった男性。これが僕らの仲間だ。
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