更新日:2009/08/15
[海外]パレスチナ/封鎖で生活再建できず絶望に嵌り込むガザ
7月3日 アリ・マケド(Ynet)
「イスラエルがガザ封鎖を緩和する」というニュースを耳にして、長期間、生活必需品不足に苦しんできたガザ住民は、半信半疑ながら、期待している。イスラエルからガザに商品が入ってくれば、経済状況の点からも、ガザ住民の生活はかなり楽になる。
7月3日、ガザ住民から聞いた話では、ガザ回廊で売られている商品はほとんど密輸トンネルを通じてエジプトから入ってくるが、その輸送上の障害の多さのため、値段が非常に高くなっている。ある住民は、「エジプトからの密輸商品は品質が悪いし、価格も高い」と、Ynetに語った。「建築資材が何もない。乳製品も、小麦粉も、燃料もない。コンピューターの部品もないし、原材料や農機具や肥料がないので農業もできない」。
彼は先日、タイヤを買わなければならなかった。「2本買ったが、以前なら400シェケル(=約1万2000円)だったのが、4倍近い1400シェケル(=約4万2000円)も払わなければならなかった。しかも品質は非常に悪い」。食べ物についても、「やっと手に入った小麦粉も乳製品も最悪の品質だ」。
彼によると、封鎖前にイスラエルから入ってきた商品の価格と、トンネルを通じてエジプトから入る商品の価格差のために、パレスチナ人世帯は封鎖中に何万シェケルも損をしている。「封鎖されて以来、我々はたくさん金を払って低品質のものを買っている。燃料その他、すべてにわたってひどい品質だ」。
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