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▲09年5月、四方を分離壁で囲われたアッズーン・アトマ村の、イスラエル軍によるチェックポイント。家路につくパレスチナ人労働者が列をなしていた。
更新日:2009/08/07(金)

[海外]パレスチナ/カルキリアにおける強制退去、土地・水資源の奪取

6月21日 PNN(パレスチナ・ニュース・ネットワーク)より

西岸地区ではイスラエル占領のために土地を失った人が大勢いるが、カルキリア行政区のアッズーン・アル・アトマ村の農民も被害者である。この村はやがて家、家畜小屋、飲料水タンクを失うことになる。イスラエル占領軍が6月21日、解体命令を出したからだ。農民組合は4年間使用してきた灌漑用水も潰されることを知った。破壊される施設や建物や畑は占領軍が西岸地区で建設中の分離壁の一部になるという。この壁のために水資源の大部分が「イスラエル側」に入ることになる。井戸、貯水池が破壊予定リストの最初にある。

カルキリア行政区の農民組合コーディネーターのアムジャド・オマールは、アッズーン・アル・アトマ村人の生活を破壊する計画の発表を聞いて驚き、「強い憤りを覚える」と言った。彼は、「こういう行為は、壁建設の本当の目的がテロリストの阻止ではなく、土地を奪い、パレスチナ住民を退去させることであることをはっきり示している」と語った。彼は続けて「イスラエルは農民のものである土地を収用するのをやり易くするために、先ず土地から住民を追い出して空っぽにするのだ。そのため占領軍は絶えず農民に嫌がらせをする。嫌がらせは、どんどんエスカレートしている。今月、農民は畑で働いているところを逮捕され、5日間身柄を拘束された。その間に畑が無茶苦茶に荒らされてしまった」と語った。

農民組合は、「嫌がらせのエスカレートは、住民を追い出して土地を奪い取ろうという故意の計画によるものだ」と言っている。駆けつけた壁に反対する委員会のオルガナイザーたちは、「西岸地区全体で見られる民族浄化がこの村でも行われているのだ」と言った。

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