更新日:2009/06/09(火)
[海外] パレスチナ/イスラエル内パレスチナ人差別の合法化
4月6日 『ビター・レモンズ』 より
ビターレモンズ:イスラエルのリーベルマン外相は、イスラエル内パレスチナ人向けに2つの政策を提案しています。1つは、イスラエル内パレスチナ人居住地区をPAに委譲する(その代わり占領地内入植地をイスラエル領とする)こと、もう1つはイスラエル内パレスチナ人にイスラエル国家への忠誠を強要する法律の制定です。何が問題なのですか?
マンスール(ハイファ在住イスラエル内パレスチナ人、地方史研究者):問題なのは、以前から存在している国家的差別に、リーベルマンが法的根拠を与えようとしていることです。この中にはイスラエル国への忠誠を軍兵役で証明させようとすることも含まれています。我々は自分をイスラエル国民であると同時に世界中で生活しているパレスチナ民族の一部であると考えています。その場合のイスラエル国というのは、「ユダヤ人の国」という意味でなく、「人民の国」と言う意味なのです。
ビターレモンズ:イスラエルをユダヤ国と定義するのは問題なのですか?
マンスール:大問題です。イスラエル内パレスチナ人は移民として外国からやってきたのではありません。先住民です。イスラエル国がユダヤ人国であると言い張り続けるなら、パレスチナ人の国民的アイデンティティの余地はありません。
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