更新日:2009/05/07(木)
[社会] 大阪地裁、「ホームレスだからそのままでいい」というダブルスタンダードを追認
大阪地裁、野宿者強制排除を認める不当判決
3月25日、大阪地方裁判所は大阪市による野宿者の強制排除を追認する不当判決(棄却)を下した。
06年1月24日、大阪市は靱公園と大阪城公園で暮らす野宿労働者計21名を、「世界バラ会議」や「全国緑化フェア」といったイベント開催のために強制排除した。17名が原告となり、損害賠償を求めて大阪市を訴えていた。
一審判決を受け、原告のうち6名が控訴した。失業と野宿を考える実行委員会(連絡先・釜ヶ崎医療連絡会議)がこの裁判闘争を支えている。
判決は「強制排除により原告の生活は厳しくなるが、公園管理を阻害しており、撤去は違法とは言えない」とした内容。被告・大阪市の主張を全面的に追認した、「全くいいところのない」(原告弁護団・小久保哲郎弁護士)判決だった。西川知一郎裁判長は判決文の読み上げもせず、公判は15秒で閉廷、傍聴人が呆気にとられている間に逃げるように立ち去った。
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