更新日:2009/05/07(木)
[情報] 憲法9条守る?かえる?全国投票
──野田隆三郎(岡山大学名誉教授)
「改憲阻止」の政治決戦は負けられない!
昨年4月の名古屋高裁による自衛隊イラク派兵違憲判決は記念すべき画期的判決であると同時に、憲法9条の威力と9条擁護の大切さを改めてわれわれに教えてくれた。
防衛庁を防衛省に昇格させ、海外派兵を自衛隊の本来任務にさせた権力は今後、この邪魔な9条を取っ払うために全力を挙げてくるだろう。
当面、国会は衆議院選挙をめぐる駆け引きに明け暮れ、改憲の動きはなりを潜めているが、改憲を目指す国民投票法もすでに成立しており、選挙が終われば、いずれ改憲に向けて国会が動き出すことは間違いない。
私たちは、国民が9条改憲をどう見ているかを市民の手で調べるために、2006年以来毎年、憲法記念日に全国80を越える地域で、憲法9条守る?変える?全国投票(街頭シール投票)を実施してきた。
昨年は全国88箇所で実施し、その結果は
守る……18666(81%) |
変える……1991(9%) |
わからない……2375(10%) |
と、「守る」が圧倒的多数を占めた。投票の様子は全国各地の新聞紙上で、報道された。
私たちの結果は、新聞社の世論調査結果に較べて9条擁護の比率が高いが、私たちは誘導はせず、できる限り公正中立に投票を呼びかけているので、私たちの結果が世論の実態に近いと確信している。
今年は昨年を上回る投票数の集約を目標に全国からの参加を呼びかけている。呼びかけ人は憲法学者の奥平康弘さんほか18名。投票結果は首相をはじめ、すべての国会議員に届ける。
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