[政治] 民主党・小沢は続投すべきだ/前・門真市議(権力弾圧で失職) 戸田ひさよし
検察や警察を使った政敵追い落としを許すな!
やはり出たか、小沢潰し弾圧と非難キャンペーン。しかしこれは自公合体政権が権力延命に必死であるがゆえに行う「想定範囲内」の事だ。元自民党のボス連中の一員で、岩手県の土建屋政治を土台にしている小沢がカネの問題を抱えていないはずがない。
しかし、今はスキャンダルがあろうがカネの不正があろうが、それよりはるかに巨大な不正をやり続けてきた自公政権を倒すために、小沢民主党を支援していくべき時だ。「自公政権打倒」を口にする人がこんなことで腰を引いては話にならないし、左派も腹をくくっておくべき時だ。
今必要な事は、@自公合体政権(&米帝)の手先となった検察の不当弾圧を許すな!Aマスゴミの追随扇動に惑わされるな!B小沢辞任などとんでもない!民主党は小沢を先頭に断固として不当弾圧と闘え!C国民は支持するぞ!の声を大きく上げる事だ。
決して共産党のような「いい子ブリッコ」をする事じゃないし、天木直人さん(元レバノン大使)のように小沢辞任論を広げることではない。
金権政治一掃の機会が遠のく
その第1の理由は、小沢が辞めれば、金権政治家を一掃する機会は遠のくからだ。小沢が党首辞任したら、せいぜい自民党の小物が1〜2人挙げられるだけで自民党はお咎めなし(それさえもない可能性大)だ。その代わり野党議員は常に「微罪弾圧・形式犯弾圧・コジツケ弾圧」に怯えなければならなくなる。今回のやり方で逮捕弾圧していいのなら、民主党議員はほぼ全員アウトだろう。社民党、国民新党だってコジツケでやられるし、共産党だって「秘書給与」問題か何かでやられるだろう。
小沢は「変化」を重ねてきた。そしてその「変化」は総じて自公打倒にとって「良い方向への変化」だと言える。自民党から出た当初およびしばらくの間は、「ナイアガラの滝の例え話」や「国連軍への自衛隊派遣」(「普通の国」論)など、それこそ「ブルジョア2大政党制の一方の担い手」にして規制緩和・グローバリズムの旗手として振る舞っていた。
しかし、小泉が「規制緩和・グローバリズムの旗手」になって以降はスタンスが変化して、選挙目当てであったかもしれないが徐々に小泉への反対勢力に実質移行し、「生活が第1」・「地方を大切に」を掲げていった。本人は自分の変化を認めていないし、大半のマスコミも小沢の変化を指摘しないが、私が見る限りそうである。
そして07年参院選大勝後に「大連立策謀」にいったん傾いてしまったが、世論の指弾を受けてその路線を修正した(ようである)。白川勝彦氏(元自治相・元国家公安委員長)によれば「あえて生き恥を晒しながら自公打倒に執念を燃やしている」。
こういう「変化」を遂げてきた小沢氏について、私はその「自公政権打倒に命をかけた真剣さ」は信じる。だから「自公打倒の小沢路線を応援する」形で、民主党の候補者や地方組織に対しては「自公打倒のために真剣にやれ。左翼や市民派とも共同せよ」と迫っていくつもりだ。