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『セブン−イレブンの真実〜鈴木敏文帝国の闇〜これは現代の蟹工船だ!』角田裕育著/日新報道/1470円
更新日:2009/03/08(日)

[情報] 『セブン-イレブンの真実〜鈴木敏文帝国の闇〜』

これは現代の蟹工船だ!

私がコンビニ問題に関心を持ったのは11年前に遡る。偶々、バイトしていたコンビニから不当解雇の仕打ちを受けたからだ。その際、本部側と交渉する機会を持ったのだが、「加盟店オーナーには労務管理の指導はきちんとしている。しかし、指導は指導であって強制はできない」と、オーナーに責任を押し付ける無責任な態度であった。

私は、この時本部側の体質に問題があると直感し、コンビニ関係の本を読み漁りコンビニ業界の裏事情などを調べたら、24時間営業を事実上強制されるオーナーたちは、過労死・夜逃げ・自殺などが絶えない上、おまけに本部の意向と違う店舗経営方針をとろうものなら、「契約を解除する」と言った猛烈な嫌がらせにあうというものだった。

しかも、そのような残酷な商売を辞めようとしようものなら、「契約期間中(通常15年)に店じまいするなら違約金を頂く」と言われる現状であった。まさに、一度乗船したら中々降りられない現代の「蟹工船」と呼ぶのに相応しい業界である。

だが、11年前の当時は現在4.5万店とも言われる店舗数に達した現在とは違い、コンビニ飽和説がさほど流布されておらず、そこそこ儲けている店が多かったようだ。また、インターネットも普及されておらず、オーナー同士の横の繋がりも限られていた。

しかし、あれから11年経過し、社会情勢は変わった。インターネットが普及し、企業の内部不正を告発することが一応「正義」とされる時代になった。

「一億総中流」と言われた当時から現在は「格差社会」へと変貌し、労働運動や左翼運動が盛り返しつつある。

コンビニも時代の影響を受けた。繁盛店は激減し、オーナーの労働環境は深刻なほどきつくなった。特に東京・大阪以外の地方ではモロに格差社会の影響を受けている。

セブン―イレブン本部は「全国加盟店の平均日販は60万円弱」と発表しているが、東北地方などでは、望むべくもない店が殆どだ。夜8時以降になると殆ど人が入らないのだから。

一方、東京新宿や大阪梅田の繁華街のコンビニだと、売上げが100万円を越えると思われる店舗が少なからず存在する。

「コンビニは日本の縮図だ」と言ったオーナーがいるが、北海道から九州まで取材して正しくその通りだと思う。(角田裕育)

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