更新日:2009/03/08(日)
[情報] ロンドン、大学占拠してガザ空爆へ抗議
ガザ義援金CM拒否したBBCも数時間占拠
白黒格子模様のスカーフを頭や首に巻き、緑と白と黒と赤の旗を打ち振り、アラブ系の人々が叫んだ。
「フリー!フリー!パレスタイン!(パレスチナに自由を!)」
アラブ語ではない。英語だ。場所も中東ではない。英国のロンドンだ。豊かな髭をたくわえたアラブ系男性が、白黒格子模様のスカーフを巻いた白人の若者と肩を並べてデモ行進した。ヒジャブ(ヘッドスカーフ)を被ったムスリム女性が蛍光色のベストを着てデモの先頭に立ち、各種プラカードや組合旗を掲げた人々が長蛇の列となって後に続いた。参加者の多くが若者だった。
試みにインタビューしたお手製のTシャツを来た学生(前面に「パレスチナを解放しろ」の文字。背中側には「ピース」サイン)はアレックス君、16歳。同じ学校の友人3人と連れ立って参加し、「これがイスラエルの防衛戦争のわけがない。イスラエルの死者は13人、パレスチナ側の死者は1300人なんだから」と語ってくれた。
ちょうど2年半前、イスラエルのレバノン侵攻に反対し10万人がロンドン反戦デモに立ったように(06年8月)、今年1月、イスラエルのガザ攻撃に反対し万余の人々が波状的に全英で抗議行動に立った。
1月10日の10万人デモを頂点に、何度も何度も「緊急抗議行動」「緊急デモ」が呼びかけられ、たった一日〜数日の準備で数百、数千の人々が在ロンドンのイスラエル大使館、英国国会、首相府に押し寄せた。ガザ義援金CM放映を拒否したBBCには1万件以上の抗議が殺到した。デモの際にはBBC局に靴を投げつける者が続出し、受信領収書(ライセンス)を燃やして抗議する者も現れ、ロンドンとグラスゴーのBBC局は数時間だが抗議する人々によって占拠された。(小野信彦)
続きは本紙 【月3回発行】 にて。購読方法はこちらです。