[コラム] 松本哉(素人の乱)/さっさと勝手なことをやりだしたもん勝ちだ!
窮屈な金持ちの世界
さて、最近、あいも変わらず窮屈な世の中は続いている。おまけに世界恐慌がやってきて、わけがわからないことになってきている。う〜ん、これは末恐ろしい…。貧乏人にとっては一生こんなロクでもない社会が続くのか? なんだなんだ!?
と、思いつつ、東京の高円寺を見回してみると、「なんだこいつは!」っていう、マヌケな連中をよく見かける。
うちのリサイクルショップのお客さんひとつ見ても、なかなか味のある奴らが多い。いい若い連中も、平日昼間でも普通にやってきて1時間ぐらい物色した挙句に、何も買わないで帰って行ったりする(おい!)。あるいは、深夜の3時ぐらいに洗濯機を買って担いで帰って行ったりすることもザラだ(何でわざわざその時間なんだかよくわからない)。売れ筋の商品にしても、まったく役に立たないけど笑えるナゾの雑貨ほどよく売れたりする! また、街を見ていても、どうもおかしい。その辺に住んでる兄ちゃんが夜中にあまりにもすることがないので、突然うちの商店街に机を出してイカサマ占い屋を始めたり、おまけにその占い屋が繁盛しだしたりもする! う〜ん、高円寺の通行人はなかなか手強い! …っていうか、なんなんだ、みんなどんな生活してるんだ! どうやって生きてるんだ?
高円寺にいると、ココだけおかしいのかと思ってしまうが、実はそうでもない。他の街に行っても勝手なことをやってる妙な連中はゾロゾロいる。ちょっと外国に行ってみても、マヌケな奴らはたくさんいる。その辺の空き家に住み着いてたり、自分らで作ったものを売って生活してたり、そもそも金を使わない生活を確立してたり、明らかに採算合わなそうな店がゴロゴロあったり…。そもそも、いまの世界経済の発展にはまったく寄与していない連中は山ほどいる。こいつらはやたらと日々楽しそうだ。