[情報] 札幌/私たちにできることを
──イスラエルのガザ封鎖・空爆・侵攻阻止!緊急抗議集会実行委員会事務局 松元保昭
ローソクの火を灯すこと・祈ること・憤ること ガザの病院への寄付カンパ15万円
12月27日、ガザ空爆の一報はまさに寝耳に水だった。現地速報を必死に転送することが精一杯だった。何もできない中で大晦日に『ガザ空爆―若者のみなさんへ』と題したレポートを書いた。パレスチナの戦士が未来の子どもたちのために戦っているとき、私たちは未来の子どもを侵すものと闘わねばならない。私が若者たちに呼びかけたのは、とりわけ力の弱い人々が「何と闘い何を獲得しようとしているのか」を注視してほしいということだった。
―私たちは、イスラエルの軍事占領を容認している「国際社会の常識」から、解き放たれる時期ではないか。それが、パレスチナの人々に想いを寄せことではないか?私たちにできることを考えよう。あなたが考えたことを、家族や友人・知人など身近な人々に伝えよう―
10日の緊急デモには、180名もの人々が集まった。私たちに出来ることは、ローソクの灯を燈すこと…。祈ること…。憤ること…。こころを伝えること…。雪の降りしきる街を無言のキャンドルデモ『いのちの行進』は静かに札幌市民のこころに訴えた。そこにはアイヌ、在日朝鮮人、ヨルダン人、シリア人、チュニジア人留学生も混じっていた。
しかし、連日のメディア報道は依然としてイスラエル寄りの構図を垂れ流していた。抗議集会を準備するさなか、メディアへの批判がどうしても必要だった。
メディアとイスラエルの共犯
イスラエルはプロパガンダの3点セットによって、あらゆる虐殺に正当性を獲得しようとしている。しかしこれ以前に、軍事力の圧倒的な非対称性や、すべての元凶である「軍事占領」という事実にすら、メディアは触れようとしないか掘り下げようとしない。こうした罠への批判を強めていかなければならない。 @ハマースやパレスチナ民衆の攻撃からイスラエルは「自国を防衛する」権利がある。
→まるでガザのパレスチナ人に生活防衛の権利などないかのように、イスラエルの日常的な抑圧と弾圧を報道することなく報じている。 A停戦を破棄しロケット弾でイスラエル民間人を攻撃しているハマースが悪い。
→昨年11月、12月と、幾度も停戦期間中にガザを空爆していたのはイスラエルだ。停戦期間中にハマースが約束を履行していたことは、イスラエル高官でさえ認めている。 Bハマースはイスラエル国家を認めず「地図上から抹殺すべし」と言っている。
→イスラエルを「抹殺」とは言っていない。ハマースは従来から、「軍事占領しているイスラエルは認めない。せめて67年国境線(グリーンライン)まで撤退したなら、交渉に応ずる」と言ってきた。