[情報] 福岡/1週間の天神座り込み
──福岡パレスチナの会 吉田登志夫
世界の片隅の小さな動きでも、波と重なってパレスチナに届く!
ガザでパレスチナ人と結婚し、国境封鎖でガザに戻れなくなり福岡で生活している藤永香織さんは、「昨日、自宅の2階が砲撃で破壊されたと夫から連絡が入った」と涙し、ガザ出身の九州大学留学生・オサマさんは「家族との連絡がとれなくなった」と不安げだ。エジプトに留学していた学生・田畑さん(仮名)は「何かできることはありませんか」と尋ねて来て、集会でのパレスチナ学生の発言の通訳を買って出てくれた。福岡市の繁華街・天神での1週間の座り込みは、沢山の新しい出会いもつくってくれた。 福岡パレスチナの会は、昨年末からのイスラエルによるガザへの空爆とそれに続く戦車での侵攻に抗議して、1月10日から1週間の天神座り込みを行なった。 豊田直己さん(報道写真家)や「パレスチナ子どものキャンペーン」から送ってもらったガザの写真をパネルにして展示し、戦争行為停止を求める署名とパレスチナ赤新月社へのカンパを訴えた。 10日の朝、座り込みテントを立て、パネルを展示していると、「何をしているんですか?」と問いかける学生が。話してみると、友人がイスラム学生会をやっていて、ガザの攻撃に抗議して何かをしたいと相談を受けているとのこと。「では、協力して行動を起こそう」と18日に共同でサイレントデモをやることになった。 それからも座り込みのテントには、何人かのイスラムの学生や京都でパレスチナ支援をやっている女性、大分で行動を考えている人、27年前のベイルート・サブラシャティーラ難民キャンプ虐殺の時に一緒に抗議行動した人など、いろんな人が訪れ、毎日、約30人が交代で座り込みに参加した。
イスラム学生会も参加
1月15日は、福岡市役所市政記者クラブでイスラム学生会・藤永さん・福岡パレスチナの会で「ガザ侵攻に抗議する共同会見」を開いた。地元西日本新聞をはじめ、朝日・毎日・読売など新聞各社は翌日紙面を大きく割いて会見の模様を写真付で報道した。 16日には、約100人の参加で「パレスチナに平和を!集会」を開催し、携帯でガザに直接電話をかけて藤永さんとオサマさんの家族の様子を聞いた。TVカメラも入り、ガザから届く音声に、みんな緊張して聞き入った。