人民新聞オンライン

タイトル 人民新聞ロゴ 最新版 1部150円 購読料半年間3,000円 郵便振替口座 00950-4-88555┃購読申込・問合せはこちらまで┃人民新聞社┃TEL (06) 6572-9440 FAX (06) 6572-9441┃Mailto:people@jimmin.com
反貧困社会編集一言政治海外情報投書コラムサイトについてリンク過去記事
更新日:2009/01/17(土)

[社会] 大阪扇町/協同の野営テント

野宿者・派遣・飯場労働者の垣根なく

JR大阪駅に近い扇町公園では、大阪キタ越冬闘争実行委員会が越年越冬闘争を実施した。

大阪では、派遣切りが騒がれ始めた12月以降も、野宿する労働者が増えていたわけではなかった。変化が現れ始めたのは、「派遣村」の影響を受けて、「炊き出しを実施している場所」として扇町の取り組みが新聞で報道されて以降だった。野営人数は日を追うごとに増え、炊き出しの配食数は普段の3割り増しの100食に及んだ。30人程度を予定していた寝床もパンク状態となった。

昨年12月25日に寮を出た派遣切り被害の労働者も、新聞に掲載されていたのを見て、年明けに扇町公園にたどり着いた。テント村で雇用促進住宅などの派遣切り対策を知り、炊き出しと野営テントで命をつないだ。1月5日の野営テントの撤去の日、テント村に求人に来た警備会社の誘いに応じ、会社の寮に入ることにした。「すぐに働けるところがいいですから」

Sさん(33)は2年前から日雇い派遣で働いていた。昨年10月ごろから仕事が減り、週に1〜2回しか働けなくなった。アパートの家賃は2ヵ月分を滞納し借金もでき、12月下旬から野宿生活となった。扇町のテント村へたどり着いたのは1月2日。役所の軒下でダンボールハウスで寝ようとしていたところを、野営テントに宿泊する労働者が見つけ、声を掛けた。「そこにおったからな、連れてきたったわ」。彼は1月7日、安定した仕事を探すため、自立支援センター入所の手続きを取った。

それでも野営拠点の大半は派遣労働とは縁のない、アルミ缶回収や都市雑業でしのぐ野宿労働者たちだった。

続きは本紙 【月3回発行】 にて。購読方法はこちらです。
[HOME]>[ 社会 ]


人民新聞社 本社 〒552-0023 大阪市港区港晴3-3-18 2F
TEL (06) 6572-9440 FAX (06) 6572-9441 Mailto:people@jimmin.com
Copyright Jimmin Shimbun. All Rights Reserved.