更新日:2008/12/31(水)
[政治] 前大阪府教育委員・木戸湊氏、橋下府知事を厳しく批判
12/3教育フォーラム
「学校も地域も荒廃する」「競争よりも連帯を」
「橋下知事のやろうとしていることは、サッチャー時代のイギリス教育改革と同じ。学校も地域も荒廃するだけ」──前大阪府教育委員・木戸湊氏(元毎日新聞大阪本社代表)は、橋下大阪府知事をこう批判した。
12月3日、大阪市中央青年センターで教育フォーラム「共に語り、共に創る 大阪の教育」(主催・大阪市教職員組合)が開かれた。橋下徹大阪府知事によって、私学助成金・教職員の人件費などがカットされ、さらに「一部にはどうしようもない先生もいる」と罵倒される教職員。
そんな厳しい状況の中で開かれたフォーラムでは、現場教師やPTA役員から、人件費削減で教員の確保が困難になっていることや、給食費滞納に見られる貧困問題の影響などが報告された。
この日講演を行った木戸氏は、太田前府知事から教育委員に任命された。
大阪府知事就任直後の今年3月、教育委員との懇談会で橋下氏は、「大阪の学区を1つにして、優秀な生徒を府内全域から集め、東大・京大に300人の合格者を出すような高校を作りたい」と語ったという。木戸氏は「学力面での不満はあるかもしれないが、一人ひとりの多様な個性に応じてきた点は誇ってもいいと考えている」と説明したが、橋下知事は聞く耳を持たなかったという。
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