更新日:2008/12/30(火)
[社会] 限られた土地・資源の中で、自然の力を最大限に
京丹波町(京都府)平賀緑さん(37)
持続可能な食とエネルギー
3eほどの畑にカボチャ・トマト・ピーマンなどの野菜とトウモロコシ・黍・粟などの穀物、牧草、そして50羽ほどのフランス鴨を放し飼いする平賀緑さん。ブログで、鴨の飼育記録を中心に、田舎暮らしを紹介する一方で、バイオディーゼル燃料の自家精製法も披露する。
「自分の食料やエネルギーを自分で作るための適正技術をインターネットを使って共同開発。そのノウハウを共有したい」と語る平賀さんは、「自給自足を目指しているわけではない」と強調する。平賀さんにとって農的生活は、「自立的生活のデモンストレーション」だという。「バイオディーゼル燃料の今」と題して弊紙に連載執筆して頂いた平賀さんの生活、「永続への旅」に込めた思いを聞いた。
手作り企画・永続への旅 ジャーニー・トゥ・フォーエバー
平賀さんが生まれたのは、広島。祖父は原爆ドーム付近で爆死、父からは「エノラゲイ(原爆投下した爆撃機)が飛んでいくのを見た」と聞いて育った。こうした背景から核や戦争への問題意識が元々あったという。
高校時代の米国留学、大学時代の香港への中国語語学留学を通して、「海外との架け橋になるような仕事をしたい」との思いを強めた。卒業後、英字新聞=香港スタンダード社に記者として就職し、ジャーナリストとしての道を歩み始めたが、編集部デスクで南アフリカ出身のキース氏の話を聞くうちに、第3世界の貧困問題やエネルギー問題への関心を強め、「ジャーニー・トゥ・フォーエバー」を共同で設立した。1997年のことだ。
畑と鴨の世話に加えて、英語とパソコン技術生かしたアルバイトをこなし、「ジャーニー・トゥ・フォーエバー」の活動として講演・ワークショップの講師を務める。
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