[反貧困] 麻生太郎邸拝見「リアリティ・ツアー」不当逮捕 麻生首相に責任を
──麻生でてこい!!リアリティツアー救援会 よねざわいずみ
「歩いているだけで逮捕」という時代がやってきた
10月26日、私たちは東京渋谷に集まり、「反戦と抵抗の祭〈フェスタ〉2008」のプレ企画として、麻生太郎邸拝見「リアリティ・ツアー」として、ハチ公前広場から62億円の邸宅まで歩いて向かった。
リアリティ・ツアー自体はこれが第2回。第1回めはグッドウィルの折口雅博会長宅を観に行っておにぎりを食べてきた。もちろんツアーだから事前の届出は必要なかったし、実際にほのぼのと成功を収めた。
今回は、私たちがハチ公前に集まりだしたところで渋谷署の警備課長がやってきたが、ツアーなので穏便に打ち合わせた。「歩道を歩く、旗や風船などをおろす、大きな音を立てない、邸宅付近では5人ずつで通る」という条件で合意し、私たちはそれに従ってゆっくり歩いた。しかし邸宅からはるか離れた繁華街で突然、私服刑事が出した指示により3人の仲間が暴力に逮捕されてしまったのだ。
警察情報のみ報道するマスコミ
マスコミは、警察による「インターネットで呼びかけられて集まった集団が再三の警告を無視して無届デモをし警察官に暴行した」という発表をそのまま垂れ流した。テレビでは逮捕時の映像が流されていたが、私たちに取材の申し込みはなく、なぜ都合よくテレビ局のカメラが回っていたのかは謎である。
私たちは翌27日、記者会見を開いた。会見には在京全テレビ局、大手新聞社がすべて取材に訪れた。しかしこの会見の内容を全テレビ局およびほとんどの新聞社はこのことについてまったく報道していない。
インターネットからの反撃
もちろんこのような不当逮捕劇は、この国でははるか昔から何度も何度も繰り返されてきたものだ。警察は「不法行為があったから逮捕する」のではなく「逮捕したいから逮捕する」ことを繰り返してきた。そしてマスコミが警察発表を「事実」として報道することも昔からあった。
しかし今はインターネットがある。私たちはこの不当不法な逮捕一部始終を撮影していたビデオを入手し、逮捕された仲間の防衛・プライバシーに十分配慮しつつ、インターネットで公開した。事前の警備課長との打ち合わせの内容、ただ歩いていただけなのに突然はじまった逮捕劇、制服警官を意のままに操る公安刑事の会話がすべて記録された衝撃映像にネット世論は大いに沸いた。もちろんネット独特のバッシングもあるが、これまでにない支援の輪が広がりつつある。