更新日:2008/11/04(火)
[反貧困] クボタ、外国人労働者を使い捨て
偽装請負→賃下げして派遣に →契約社員→雇い止め!?
農業機械大手の(株)クボタ・恩加島事業センター(大阪市大正区)で働く労働者15人は9月30日、「期限付き雇用で事実上の雇い止めを受けるのは不当」として、期限後も社員としての地位確認を求める訴訟を大阪地裁に提訴した。訴えたのは全港湾大阪支部の組合員で、日系のブラジル人やペルー人、中国人の契約社員だ。
同社恩加島事業センターでは、300名の正社員の他に180名の労働者が偽装請負状態で働いていた。その半数以上が外国人労働者だ。
06年、この「偽装請負」が発覚。9月、労働行政からの追及を回避するためクボタは、すべてのラインの労働者の身分を派遣に切り替えた。だがクボタはこの際に、一方的な賃下げを強行。外国人労働者らは労組(全港湾大阪支部クボタ分会)を結成した(06年12月)。
直接雇用でより不安定に
同分会は大阪労働局に対し、クボタに雇用責任を取らせて直接雇用を指導するよう申し入れた(07年1月)。労働局は是正命令をし、07年4月1日から契約社員として直接雇用することが決定した。ところが雇用条件はさらに不安定化する。雇用期間は6ヵ月の期限付きで、更新は3回まで。つまり最長2年でクビだというのだ。
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