[社会] 「あなたは死刑執行のボタンを押せるのか?」
死刑廃止! 殺すな!105人デモをしよう10/12
デモをしようと思う。105人で死刑反対のデモをしようと思う。
前の法相だった鳩山邦夫は、昨年12月、今年2月・4月・6月と、2ヶ月おきに死刑を執行して13人を殺した。さらに鳩山は死刑執行について「法相が絡まなくても進むような方法を考えてはどうか」と言い、自動的に執行しようという、いわゆるベルトコンベヤー発言、あるいは「判決確定後6ヶ月以内に法相が執行をしなくてはならないという法律は守られるべきだ」「2ヶ月に一回執行」などという妄言、暴言を繰り返した。以前なら確定から執行まで10年と言われていたが、6月に執行された宮崎勤さんは確定から2年5ヶ月だった。確定してから執行までの期間がどんどんと短くなってきて鳩山の言う「6ヶ月以内の執行」に近づいているように思う。このような鳩山を朝日新聞が「死に神」と書いた事が問題となったが、「死に神」と称して何が間違っているかと思う。
10年間で5倍増の死刑判決
8月の内閣改造で鳩山に代わり保岡興治が法相となった。保岡は今度で2度目の法相就任で、前回は2000年に3人の執行をしている。鳩山から保岡に代わったことで、何かが変わるのか、今はまだ見えていない。しかし、そのような個人の問題ではないとも思う。
3年前に内閣府が行った調査によれば、死刑存続を求める人が8割を超えているという。鳩山が言ったように、その数字は9割になっているのかもしれない。昨年に地裁、高裁、最高裁で47人が死刑判決を受けた。これは過去最多という。10年前は、その数は9人であり、5倍になっている。現在確定死刑囚の人数は105人。これを100人以下に押さえ込もうとして死刑執行を繰り返しているのだろう。
今は厳罰化の時代、大量死刑執行の時代といわれる。そしてそれを国民が進んで受け入れている時代。「治安」「安全」「安心」を言うことで、国民が一つにまとめられている時代とも言える。国の意図として、それがあると思う。鳩山は国、官僚の言うがママに動いていたのかも知れない。そうであるなら、保岡に代わったところで何も変わらない。「粛々として」死刑執行は続けられていくのではないか。
「世界死刑廃止デー」について
大阪でも執行が続いている。執行のあった夜、大阪拘置所前に集まり、ささやかな弔いと抗議の声をあげてきた。しかし、執行は止まらない。黙って見ているだけでなく、圧倒的に死刑を支持する世間に向かって「殺すな」と叫びたいと思った。死刑を賛成する人たちに向かって、「あなたが執行のボタンを押せるのか」と問いたいと思った。
今いる確定死刑囚105人。この人たちを死刑にしろと言うのかと、105人という人の数で示したいと思った。だから105人で死刑反対のデモをしようと思った。
10月10日は「世界死刑廃止デー」。この日に合わせて、世界中で、死刑廃止に向けた行動が取り組まれる。それで10月12日の日曜日に、大阪ではデモをすることにした。
105人のその「一人」として、あるいは「野次馬」で「デモに行ってみよ」という方も連絡下さい。(8月27日現在、参加を名乗り上げた人の数は63名!)
* * * ★死刑廃止!殺すな!105人デモ 10月12日(日)/集合場所・南堀江公園(地下鉄千日前線桜川駅下車5番出口北へ徒歩3分)/集合時間・12時30分/デモ出発・14時(コースは、アメリカ村から難波までの予定)/デモ終了後、17時30分から交流会を行います/主催・かたつむりの会 連絡先・水田ふう(0568─61─5850)、坂口誠也(06─6681─1067)