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更新日:2008/09/15(月)

[情報] 爆破予告の中『靖国』を自主上映

連合が前に、社共の労働者が参加

北京オリンピックまであと1ヵ月になった7月9日のこと、21日の映画『靖国』上映を控えて、爆破予告が会場と県庁に入り、上映実行委員会に難題が降りかかった。

「ハイやめます」とは言えないから荷が重い。映画館での上映が滑り出し、さらに多くの人々が映画を観たいと自主上映を計画した時に、テロを口にしてまで止めさせたいという、この時代とは何だろうか。

高知では、街の封切館がことごとく廃館に追いやられ、郊外シネコンの独占状態にある。そんな中、親子で映画の灯を守っている街の映画館が「靖国」上映に名乗りを上げていた。

ところが、作品の主な主題になる「靖国刀」をつくる刀匠が高知県在住で、「自分の出る場面を削除してほしい」との声に配慮して上映から降りてしまった。もはや残された手段は自主上映だけだった。

私は映画館での上映が難しかった今春、手を挙げていた。興行的に失敗すれば個人の財布からドサッと負担となるのは分かりきったことだ。覚悟はいる。上映には組織のない不安定さと誰にも頼らない面白さが同居する。

その矢先、自治労から私の属する市民運動に、「一緒にやらないか」とお誘いがかかった。連合高知も応援してくれるという。市民運動からみると、組合の協力で経費の心配をしなくて済むのは有り難い。でも、肝心の市民の足が止まっては有り難くない。

今までの市民運動では、チケット販売で共産党系の労組が一番頑張ってくれたりして、40年持ち続けた「日共へのトラウマ」が少し解けたという市民もいた。今では社共が同じく参加する場も少ないが、今回はそのような出会いの場にもなった。 (高知・坂本三郎)

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