[情報] 柏崎刈羽原発周辺で花の大異変発生
──サクラ調査ネットワーク 柳田真
「サクラはだませない」7・29国会で記者会見
7月29日(火)午後、国会内(参議院議員会館会議室)で、サクラ調査5年目の全国結果について、発表する会がおこなわれました。
全国で市民が連携して5年間調べてきた結果、今年初めて新潟県内の柏崎刈羽原発の付近でサクラの大量の異変が発見されました。その原因も含めて、関心を呼んで、当日は報道関係12社(うちテレビ局2社)と関心を持つ人など50名弱の参加で盛況でした。
中味も新潟現地からの報告も含め、4名の方から発表があり、充実した内容だと好評でした。
資料として配布されたのは次の3点。
@サクラの調査結果の発表(A4判、6頁)、A柏崎刈羽原発7号機の放出したヨウ素─槌田敦(A4判、2頁)、B『サクラと環境・原発調査報告集 第5集』(カラー4頁含む40頁の小冊子─有料)
はじめに「サクラ調査ネットワーク」の世話人の柳田が、記者会見の趣旨を話しました。
@5年間、全国各地で「サクラと環境・原発」を調査してきたところ、今年、新潟柏崎刈羽原発周辺で「サクラの大異常」が発見されました。サクラの正常形は、花ビラ5枚、ガク5枚ですが、そうでないものが多数みつかったのです。それは、花ビラの変形、重なり、矮小化、花ビラ4枚や6枚、ガクの異常などなど…。変形の数量は、昨年は5本の樹、4609花を調べて、異常は143、異常花率は3・1%でしたが、今年は4本の樹、4000花を調べて、異常は912、異常花率は22・8%とはね上がりました。全国平均は2・89%です。
A5年間、全国を調べて、今年、新潟柏崎刈羽のみが異常に高い異変サクラを検出した原因は何でしょうか。サクラの芽が育つといわれている昨年の6月〜8月頃のできごととしては、新潟県中越沖地震と柏崎刈羽原発の重大事故(火災、放射能放出)があります。東京電力の発表でも通常時を上回る、かなり大量の放射能(ヨウ素など)を出しました。サクラの大異変と原発事故との関連を考えざるをえません。本日の4人の発表によって内容が具体化し、鮮明になると思います。