更新日:2008/08/16(土)
[社会] 渋谷・宮下公園をナイキ化?! 野宿者排除で都が画策
グローバル企業が公共空間を私物化
東京・渋谷区の宮下公園が、大手スポーツ用品メーカー・ナイキジャパンによって、全面改修の危機にさらされていることが発覚した。この計画が明らかになったのは5月半ば。ミニコミ誌「ジャストタイムズ渋谷」が掲載した第一次案とされる図面によると、すでに2年前に建設されているフットサルコート2面(有料)に加え、新たにスケートボード場とオープンカフェを建設するという。また、6月13日付けの夕刊フジによる報道では、総事業費は4億5000万円にのぼる見通しだ。なんと、渋谷区はナイキにネーミングライツ(命名権)を売却する方針で、長年「宮下公園」として親しまれてきた公園を「ナイキ」を冠した名称に変えてしまうらしい。5年契約で、計1億5000万円が渋谷区に支払われることになる。
若者文化の発信地と評される渋谷に、しかも駅から見える一等地に社名を掲げたスポーツ総合公園をつくるのだから、ナイキにとってはお買い得なのだろう。
この計画は、突然降って湧いたものではない。4年前、宮下公園から目と鼻の先にある小さな美竹公園に、突如マイケル・ジョーダンの寄贈によるバスケットコートが設置された。これはナイキの「社会貢献活動」の一環として行われており、すでにこの時点で、宮下公園の大改修もセットで目論まれていた可能性が高いというのだ。しかし、なぜ宮下公園でなければならないのか?
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