[情報] 右翼集会に突撃取材/「北京五輪NO!」で勢いづく右翼
外国軍駐留に異を唱えない「民族派」???ってアリなの?
中国政府によるチベット弾圧が世界から批判されている。チベットの民族自決権を私たちは断固支持する。しかし、聖火リレーへの妨害行為は、「国境なき記者団」(注参照)によって煽動され、長野での聖火リレーも右翼民族主義者がこれを利用し、中国排外主義を煽り、若者の組織化を行っている。
4月26日、「北京オリンピック反対」を掲げて右翼の集会(靱公園)があるというので、「人民新聞」の腕章を着けて集会を取材した。若者が右翼の行動に参加し始めているという。どんな若者たちなのか?また、右翼は人民新聞の赤い腕章を見てどんな反応をするのだろう?
午前中、聖火リレーが行われた長野では、「大混乱」の報道。右翼の連中、かなりテンションが上がっているようだ。この日は、長野・東京・大阪で同時抗議デモが予定されていた。大阪では、中国領事館に近い靱公園に集結するという。関西の右翼が総結集し、これに若者が加わり大集会・デモとなると予想した。
ところが、早めに靱公園に行ってみると人影はパラパラ。あれっ?公安の方が多いじゃないか。マスクで顔を隠す参加者が異様に多いのも新左翼系集会に似ている。結局デモも70〜80人程度の小規模デモとなった。
予想ははずれたものの、集会主催者へのインタビューを試みた。主催者=増木重夫氏は、関西右翼運動のまとめ役と言われている。どんなことをしゃべるのか?
容姿は事前に確認していたので、本人を発見するのに時間はかからなかった。右翼の重鎮と覚しき長い白髭を生やした老人たちに挨拶して回っている。近づいて「人民新聞」と名乗ると、瞬時に目つきが変わった。敵愾心丸出し。名刺を渡し「取材をお願いしたい」と申し出ると、少し考えて了解した。
集会の目的、参加者数予想や若者の参加具合などを聞いて、いよいよとっておきの質問をした。「外国軍が日本に駐留していることについてどう思うか?」。増木氏は一瞬固まってから「ノーコメント」。「今日の集会には関係ないので答える必要がない」という。
この質問は、右翼にとって答えにくい質問のようだ。本音では、中国に対抗するため?に米軍を必要としながらも、さすがに民族派として「外国軍駐留歓迎」とは口にできないのだろう。