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▲京都・フリーターメーデーの会場となった三条河川敷
更新日:2008/06/03(火)

[情報] 京都/有休からも排除されるフリーター

【京都】恩恵としての祝日よりも、権利としての有休を!

京都では、「反戦と生活のための表現解放行動(反戦生活)」と「関西非正規等労働組合(ユニオンぼちぼち)」が「恩恵としての祝日よりも、権利としての有休を!」をテーマにメーデーを行いました。「反戦生活」はイラク反戦を契機としてつながり、反戦デモや学習企画などを京都で行ってきたネットワーク。「ユニオンぼちぼち」は、2005年11月に若い非正規労働者を中心に結成された労働組合です。同じ京都に活動拠点を置いているため両方に参加している人もおり、これまでもゆるやかにつながってきましたが、「今年は一緒にメーデーをやろう」ということになりました。

日程として選ばれたのは4月29日で、この日は「昭和の日」として祝日にされています。祝日というと休みの日で、子供のころは楽しみにしていました。また、月給取りの人にとっても休みが増えるので喜ばしい日かもしれません。しかし、日給や時給で働く人にとっては休みが増えることは、収入が減ることを意味します。特に工場で働く人にとっては、祝日は失業の日になるでしょう。一方、この世の中には「休んでも給料がもらえる日」が実はあるのです。それは「有給休暇」と呼ばれる日で、「ゆうきゅう」(「有休」あるいは「有給」)と略されます。

「反戦生活」と「ユニオンぼちぼち」で会議をしているときに、「休んでも、働かなくても賃金が出るってすごいことやんな」という話になりました。「それに比べて祝日って賃金出えへんな」と。急に祝日の魅力が失せます。そこで「恩恵としての祝日よりも、権利としての有休を!」というテーマが決まりました。国から恩恵として与えられる祝日では休み損で、権利をきちんと行使して得た有休ならお金がもらえるということです。

有休は正社員だけではなく、もちろんフリーターや派遣労働者も使うことができます。しかし、そう簡単に権利を行使できないのが今の日本です。仮に有休のことを知っていても、「忙しいし」あるいは「言ったらクビになるし」ということで使えていない人も多いと思います。有休を使いたいなんて言ったら周りから「空気読め」って言われそうです。

そこで当日の企画では、労働者のもっている権利を分かりやすく多くの人に伝えられないかということで「模擬・団体交渉」を行い、また普段言えなくて溜まっていることを叫ぼうということでデモのシュプレッヒコールの内容をみんなで考えることにしました。(ユニオンぼちぼち書記長 橋口昌治)

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