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更新日:2008/05/14(水)

[海外] 「土地の日」が変えたアラブ人─ユダヤ人の関係
3/29ウリ・アヴネリ

イスラエルに根ざしたイスラエル内アラブ人

明日は「土地の日」。私はその起源となった32年前の日のことを覚えている。ロンドンへ向かうためにベングリオン空港(テルアビブにある国際空港。旧名はリッダ国際空港)にいた時だった。「当局がデモ中のアラブ市民を大勢殺したらしい」というニュースを耳にした。

以後、国内のアラブ人とユダヤ人の関係が根本的に変化した。この弾圧の日は「土地の日」と呼ばれ、強い影響力をもっている。その理由は、イスラエル建国初期に遡る。

  ※    ※

1948年戦争の後、新興イスラエル国内には弱体化したアラブ人コミュニティが少数残っただけだった。75万人が土地から切り離され、政治的・知的・経済的なエリートが早くから脱出していたので、残った者たちには指導者がいなかった。

「ユダヤ人国家」内のアラブ人には国籍と選挙権が与えられた。新生国が「民主国家だ」と世界に印象付けたかったからだが、ダヴィド・ベングリオン(イスラエル初代首相)が自党(マパイ党=労働党の前身)の票になることを計算した結果だろう。

実際、大多数のアラブ人はマパイ党とマパイ党の子飼いとして作られた二つのアラブ人の下請け政党に投票した。そうせざるを得なかったからだ。彼らは治安機関シン・ベトの監視下で暮らしていたのだ。アラブ人はマパイかアラブ人下請け政党に投票するように指示され、シン・ベトはアラブ人が指示どおり投票したかどうかを容易にチェックできた。これで、ベングリオンは一度ならずクネセト(議会)で大多数を得た。

治安上の理由で、アラブ系国民は「軍政府」の管轄下に置かれ、生活の隅々まで規制を受けた。隣村や町へ行くにも許可が要った。軍政府の許可なくしてはトラクターも購入できないし、娘を教員養成大学へ通わせることも、息子を就職させることもできなかった。その上、ユダヤ人の町やキブツを建設するために土地を没収された。

アラブ人の政治運動はすべて潰された。最初の自主的政治団体は民族主義的「アル・アルド」(「土地」)であったが、厳しい弾圧を受け、非合法とされ、指導者は国外追放となった。

ベングリオン後の1966年、やっと軍政府が解体された。しかし現実は変わらず、差別はなくならなかった。この状況に変革の刺激を与えたのが「土地の日」であった。

イスラエル生まれの第二世代は、親世代のようにびくびくしながら生活することはなかったし、大量追放の経験もなく、経済的地位も向上していた。だから、デモ中に兵士や警官に発砲命令が出された時、彼ら第二世代アラブ人は驚愕した。そのことから、イスラエル・アラブの新しい時代が始まったのである。

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