[政治] 「君が代イヤなら教師やめろ!」とのたまう産経新聞記者との論争
──門真市会議員 戸田ひさよし
「日の丸・君が代」強制弾圧の先鞭つけたウヨ産経新聞
産経新聞は、3月27日朝刊社会面で門真第三中学校(大阪府)の卒業式で、1名を除く卒業生全員と教員8人が君が代不起立(着席)したと、大々的に報道した。卒業式から2週間も経った後の、不可解な狙い撃ち報道だった。
即日、右翼街宣車が来たり、学校に嫌がらせ電話が多数かかるなど、産経新聞が報道によって右翼をけしかけたと思われるものだった。
「不起立」「指導」というデッチ上げ
「学校の教師は国から税金もらって生活しているんでしょ。『嫌なら教師辞めろ』って事ですよ!」──こう言い放ったのは、先月門真第三中学(大阪府)での卒業式での「君が代不起立」(着席)を産経記事として書いた松本学記者(三二才)だ。
問題の記事(前号参照)が掲載された翌日の二八日に、大阪府教育委員会の「市町村教育室・小中学校指導課・主任指導主事」の松元利夫氏に面談して話を聞いた。そこで松元主事は、@産経新聞から府教委に取材があったのは三月二六日(水)の午後六時過ぎ。A府教委詰めの松本記者が訪ねて来て取材した。B記者はその前に学校や門真市教委への取材を済ませていた、と答えた。
その直後、同じ建物内にある「新聞社詰め所」(記者クラブ?)を訪ね、直接、松本記者に面談することができた。
その中で確認できたのは、@松本記者が三中の卒業式の「事件」を知ったのは三月二六日になってから。その日の夜に記事にした。A卒業式直後に各校から府教委に上げられていた報告については、全く知らず、取材もしていない。B門真市の自民党市議の何人かに話を聞いた。C保護者(人数は不明)に話を聞いて、教師から子どもに「立つ・立たないは自分で判断しなさい」という指導があった、という点だ。
松本記者は、「大人が何らかの糸を引かない限り、一七二人いて一七一人が座るなんてあり得ない。それは、実際には『立つべきでない』という考え方を強制している。それは教員による『座った方がいい』という《指導》だ!」と言う。
「これを『大事件』と捉えて大きく報道するのは産経新聞社の自由な判断であり、よそから文句をつけられる謂われはない」とも言う。
エキサイトしてきた松本記者は、「『右翼が来るかもしれないから、この記事を書くのはけしからん』と言うんですか?「言論統制」じゃないですか!」と絡んできた。