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更新日:2008/05/12(月)

[政治] 宝塚市議会が「慰安婦」問題への誠実な対応を求める意見書採択
宝塚市会議員 大島淡紅子

正しい歴史認識を持って次世代へ

二〇〇四年宝塚市制五〇周年記念イベント会場で、舞踊上演後の朝鮮高校生徒九人に、日本人女性から「朝鮮へ帰れ」「ひとの国で偉そうな口きくな」等、差別暴言を浴びせられました。その後、警察で双方とも事情聴取されました。

市当局は、この事件を究明するよう朝鮮学校長らから手渡された要望書に回答文をFAXで送付しました。この厚顔無恥な行動は、当時の市長が「日本会議」系の渡部完(〇六年二月、収賄容疑で逮捕)であったことから、何らかの指示があったと想像できます。

朝高生への差別暴言の罵声

この事件に触発された「朝鮮問題を考える宝塚市民の会」の田中ひろみさんが、差別の克服を願って、「海を越えて手をつなぐ私たち」の脚本を書き、「劇団水曜日」が近畿各地で上演していました。

しかし一昨年、劇団水曜日が韓国ソウル日本大使館前の水曜集会(元軍慰安婦たちの抗議行動)で公演した時、ハルモニたちからの「謝罪の言葉を聞いてから死にたい」との訴えを聞きました。

「ここ最近、ハルモニたちは高齢者施設に入所されたり、亡くなったりされている…。もう一刻の猶予もない」──そう考える劇団メンバーを中心に、「宝塚市議会から、政府に対して謝罪を求める意見書を提出する活動をしよう!」との声が上がりました。

メンバーたちは、そのために何が有効かを考え、活動を始めました。署名・街宣活動に加え、韓国から被害女性をお招きした証言集会を開いたり、大学のゼミで慰安婦問題に取り組む教授による講演会の開催等々…。より多くの人に「知ってもらうこと」から始めました。

初めは署名してくれる人も少なかったけれど、ビラを撒き、マイクで訴え、学生に説明していきました。「(私の)ブログで知った」と毎日新聞の記者が何度も取材に来てくれたり、賛同する議員たちが集会や街宣に参加してくれるようにもなりました。

在日朝鮮人の方たち・労働組合や教職員組合が熱心に署名を集めてくれたりで、三ヵ月で目標の一〇〇〇筆を大きく上回りました。またインターネットでもこの取り組みが紹介されたので、日本だけでなく、世界からも署名が送られてきました。このことは、重く受け取らねばならないと思います。

私たちは議員に対して、書面でお願いしたり、大量の資料を持って面接したりしました。資料には、河野談話・村山談話をはじめ、多くのことを掲載しました。欧州議会決議や水曜デモ声明文、「韓国挺身隊問題対策協議会」の活動紹介、ナヌムの家・村山一平氏からのメッセージ、そして数名の被害者証言。またこれだけでなく、図書館で資料を集めてくれた議員もいます。

私がは市議会で副議長である立場上、請願の紹介議員になることができません。そこで、党派を超え、北野議員にお願いしたところ、快諾していただきました。

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