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更新日:2008/04/09(水)

[海外] パレスチナ/大衆的非暴力抵抗運動こそイスラエルを追い詰める
アリ・アブニマハ(電子インティファーダ2/11)

イスラエルの「論理的・必然的な次の手段」

イスラエル政府が「論理的に必然的に次に取る手段」は、ハマスの「政治部トップを殺害ターゲットにする決定」だろう。

『エルサレム・ポスト』がイスラエル高官の発言として、次のように伝えていた。カディマ党重鎮で、クネセト(議会)の外交・防衛委員会の議長であるツアヒ・ハネグビは、「自爆スーツを着ている者と外交官スーツを着ている者の間に違いはない」と主張して、この提案を広めている。二月一〇日、閣僚会議の後、シモン・シートリト内務相は、民主的選挙で選ばれたハマスのイスマイル・ハニイェの処刑を力説し、ついでに「ガザの一角を爆撃して地図から消し去る」ことを要求した。

昨年九月、EUの資金で運営されているネット情報「ビターレモン」のイスラエル側執筆者ヨッシ・アルファーも、ハマス指導部を軍事的にも「文民政治的」にも破壊することを提案する論文を書いた。彼は、現防衛相エフド・バラクが首相だったとき特別顧問をやった人物だ。彼は、「イスラエルが公正な選挙で合法的に選ばれたハマス政治家を殺害ターゲットにすれば、国際社会からの非難という代償を支払わなければならないが、それでも差し引きプラスなので、やる価値がある」と主張した。

民主的選挙で選出された指導者を処刑するには、これまでイスラエルが世に示してきた以上の「フッパー」(ヘブライ語で「鉄面皮」の意)が必要だろうが、過去の実績から判断すれば、その可能性は大きく、それがもたらす破壊的結果は軽くはない。

現に二〇〇四年、四肢麻痺の車椅子に乗った老人で、ハマスの精神的指導者ヤシン師を殺害し、その後間もなく、後継者のアブデル・アジズ・ランティシ博士をも殺害した。米合衆国を別にすれば、イスラエルは、外国の指導者の殺害を政策オプションとして公然と討議する唯一の国である。

イスラエル政府は、これらの殺害行為を、ガザから飛来するロケット弾を抑止するために必要な防衛行為だと言う。しかし、本当に暴力停止と平穏実現が目的なら、論理的に必然的な最初の手段は残虐行為を目論むことではなく、ハマスが繰り返して提案している休戦に応じることだろう。

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