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[海外] ドイツ／「素人の乱」がドキュメンタリー映画引っさげ登場

素人の乱、ドイツ作戦！

三年前、東京・高円寺に「素人の乱」という名のリサイクルショップを開業し、仲間も同じ名前で古着屋やカフェ・バーなどを続々と近所にＯＰＥＮさせた。その勢いで、放置自転車撤去反対の「俺のチャリを返せデモ」、「家賃をタダにしろデモ」などを起こしたり、挙句の果てには調子に乗って去年の杉並区議選に立候補。高円寺駅前で連日、ライブやら舞踏やら、めちゃくちゃな騒ぎを起し、見事落選するという騒動を起こしていたら、なんとそれがドキュメンタリー映画『素人の乱』（中村友紀監督）という作品になってしまった。

映画「素人の乱」上映ツアー

…ってことで、その映画を上映しまくって各地に反乱の火種を巻いてまわる、上映ツアーを始めた。去年の一一月には札幌で起こった反Ｇ８デモの前日に上映し、一二月には大阪・通天閣の真下で鍋集会をやり、わけの分からない連中をかき集め、その翌日に新世界のＢＡＲで上映をやった。まあ、実は一〇月にも名古屋で試みたんだが、ポンコツのＤＶＤプレーヤーで上映したため、途中でぶっ壊れて、上映会は未遂に終わってしまった。

そこへ、なんとドイツ上映ツアーの話が来た。ドイツから日本に遊びに来ていた奴が中村監督と偶然知り合い、見てもいないのに「面白そうだから、ドイツでもやろう！」って事に。うわ、これはすごい！

ドイツの連中の遊び方

で、早速、昨年の一二月にドイツへ行ってきた（下表）。日本での上映会だと、デモや選挙を使って、路上や駅前で群衆が集まり大騒ぎしてるシーンなんかが受けたりしていたが、その辺りはドイツの奴らは日常茶飯事らしく、あまり驚かない。逆に三人でデモ申請して三人で歩いているシーンや、路上でサンマを焼いて警察とケンカしてるシーンとかがやたら受けていた。意外にも日本のマヌケな戦術を見て「その作戦はいい！」などと喜んでいた。

ドイツの連中がまた、なかなか遊び方を心得ている。自分達で勝手に場所をたくさん作っているのだ。映画の上映会の会場となったところも、当然、商業施設なんかじゃなく、自分達で勝手に作った場所。

共同で家賃を出してバーやクラブ、ライブハウスなどを持ってたりする。挙句の果てには空きビルを占領して使っているところまである。いわば自主管理の遊び場。で、その共同スペースでは、イベントの時のビールの売上などで家賃を払って運営してたりする。つまり、主催側も遊びに行く側もタダ同然でイベントができるという事。そういう遊び場は街の至る所にあるので、毎日いろんなイベントが行われている。おまけに、そういう勝手に何かやってる奴らの情報満載のフリーペーパーも発行されてるので、いくらでも遊べる。ちなみにその雑誌には、その界隈のショップリストや格安でメシにありつける共同自炊のような情報まであるので、もうマヌケな貧乏人にとっては至れり尽くせりだ。こういうシーンはなかなか日本にはないね…。

ドイツのデモはとんでもなかった！