更新日:2008/1/3(木)
[社会] 大阪・捨てられた入院患者
──釜ヶ崎医療連絡会議 大谷隆夫
一一月一四日の釜ヶ崎医療連絡会議事務所では、朝から、堺市北区の「新金岡豊川総合病院」に入院していた全盲患者が、同病院の職員により、大阪市西成区の公園に置き去りにされたという話題で持ち切りだった。
早速、朝刊各紙の新聞記事に目を通すと、一様に「新金岡豊川総合病院」の今回の行動を糾弾していた。入院患者置き去り事件の経過は、以下のようなものであった。
「新金岡豊川総合病院」の病院職員によって置き去りにされた全盲の入院患者(以下、Sさんとする)は、七年前から、この「新金岡豊川総合病院」に糖尿病と胃炎の治療で他の病院より転院して来た。しかし二年前から入院費約二〇〇万円の支払いが滞るようになり、また病状そのものは三年前から、いつでも退院できる状態であったようである。
このため病院側は、Sさんに再三退院を促していたようだが、Sさん本人がなかなか退院に応じようとしない中で、今回の事態に至ったのである。
いずれにせよ、このような事件を二度と繰り返させないために、私たち釜ヶ崎医療連絡会議は一一月二〇日、二一日に、病院を指導・監督する立場にある堺市保健所と、「新金岡豊川総合病院」に対して交渉を申し入れ、、置き去り事件について、事実確認を含めた話し合いを行った。
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