更新日:2007/12/31(月)
[社会] 神戸刑務所が偽装請負
──あぱけん神戸大事件速報 所長自ら法令違反「業務委託女性を替えろ」
偽装請負と大幅賃下げ
これは神戸刑務所(明石市内)で起こった「偽装請負」=職業安定法違反の問題です。
管理栄養士の資格を持つ女性・Aさんは、二〇〇六年九月からA社大阪支店から(注・雇用契約書は「派遣契約」と明記されている)、また二〇〇七年四月からはB社(人材派遣&請負業)から派遣され、神戸刑務所の受刑者(約二〇〇〇人)の食事管理部門で勤務してきました。
しかし、前のA社では時給一五〇〇円だったのに、年度末(三月)の競争入札においてB社が落札し、刑務所担当からこのB社を紹介され、一年間の臨時職員として雇用契約を結びました。この際時給は一一二〇円に減額されたのです。同じ派遣先で同じ業務に携わるのに四〇〇円程も減額となった事自体たいへんな問題です。月収に換算すれば約七万円の収入減です。
さらに、刑務所の入札時期が年度末直前に行われるせいで、各請負・派遣会社とも、そのかなり前からハローワーク(職安)に求人を出していることも許せません。この点については兵庫労働局および神戸職安に対して、求人企業の登録への責任ある対応と紹介を行なうよう申入れています。
今回の問題は、このような∧業務委託契約∨関係のもとで、誰の指示命令を聞いて業務遂行すればいいのかをめぐって、刑務所の現場管理職らの無責任な対応の板バサミとなる中で発生しました。
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