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更新日:2007/12/30(日)

[コラム] 重信房子「控訴審の結審にあたって」

10月4日 重信房子

お忙しいところ公判傍聴ありがとうございます。一〇月四日の公判最終弁論をもって、結審となります。これまで様々に、励まし支えて下さったみな様に、この場を借りて感謝を伝えます。控訴審では、被告人の陳述の場はありませんので一筆致しました。

思えば、丁度九・一一以降の「反テロ」・力の支配という時代の中に、私の裁判も進んできました。

第一審公判は、二〇〇一年四月に始まり、そしてすぐに「九・一一事件」が起こりました。以降検察側は、「反テロ」「国際テロ」を声高に政治攻撃を強め、二〇〇五年の論告では、七五年に捏造された調書を唯一の論拠として「無期求刑」を行いました。二〇〇六年二月、第一審判決は、さすがに「無期」とは、し得ませんでしたが、検察の論におもねた懲役二〇年としました。

判決は終わりにあらずはじまりと まつろわぬ意志 ふつふつと湧く

判決を聴きながらこの想いを強くし、それを意志にかえて、控訴審に臨んできました。判決が「国際ニュース」となったことから、当時の「ハーグ事件」を、もっとも知るカルロスからも、控訴審への証人出廷の申し出をはじめ、新しい事実が示されました。

すでに控訴審には、第一審の事実誤認による判決のあやまちは、弁論で述べる通りです。高等裁判所が時の政治におもねず、法に忠実に使命を果たす限り第一審判決は、破棄されると確信しております。

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