更新日:2007/12/30(日)
[情報] 「YOUの会」菊村憂との感動の再会
──遥矢当
これまでのご支援、ありがとうございました
下駄を鳴らしてヤツが来る。──小田急線の代々木八幡駅に佇んでいたのは、澄んだ目をした壮年の男でした。
受けた判決は、懲役二年・執行猶予四年。二〇〇七年一〇月二六日、僕らYOUの会のメンバーは国境もアクリル板も、隔てるものがすべて無くなった菊村憂との再会を果たしました。
菊村は、赤のコーデュロイシャツにチノパン、そして季節はずれの下駄履きで、僕を見るなり抱きしめてきました。さすがに僕も驚きましたが、それが菊村にとっての「LOVE&PEACE」の表現だと思うと、僕も抱きしめる力が強くなっていました。
何度も何度も、菊村の為に打ち合わせを持った渋谷区の集会所。「YOUの会」としては一九年、僕自身も七年間通いつめました。その集会所に、菊村がついに顔を出したことに、メンバー一同感慨深いものを感じたのだと思います。
今日は酒宴だというのに、皆あまりお酒が進まなかったのは、菊村がその場にいるだけで雰囲気に酔いしれていたからなのでしょう。それだけ一九年、ぼくにとっての七年間は、メンバーにとって公私にわたり、様々な日常を経て過ごした日々だったからだと思います。
腰まで届こうかという長髪をすっかり切り落とし、久しぶりの日本そして東京の街並みを、菊村はどんな思いで眺めているのでしょうか。
菊村と我々にとって、一九年という歳月がこの国のシステムが決して望むべき方向には進んでいない事を、改めて確認すべきなのかもしれません。
会を主宰してきた吉本昇、岩田純子ご夫妻が結びの挨拶で述べられた、「憂が戻ってきたこれからが、我々の出発点である」という言葉を胸に、我々は新たな誓いを立てるべきだと思いました。
これまでのご支援に感謝します。ありがとうございました。
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