更新日:2007/12/30(日)
[海外] 劣悪な環境におかれるパレスチナ女性囚
──07年10月 WOFPP(政治犯のための女性団体)
イスラエル牢獄の100人の女性政治犯
現在イスラエルの刑務所には約一〇〇人のパレスチナ人女性政治犯が収容されている。ハシャロン刑務所に約九五人、残りはネベ・ティルザ刑務所と各地の拘置所にいる。
ハシャロン刑務所
独房の状態は最悪で、窓は金属板で恒久的に塞がれ、ごく僅かな隙間から空気が通る程度なので、女性囚は絶えず呼吸と日光不足で苦しんでいる。八月の報告書でACRI(イスラエル公民権協会)が独房の金属版除去を訴える請願書を刑務所当局へ送ったことを書いたが、刑務所は請願書を無視、公民権協会もそれ以上動かなかった。囚人の食事のパンの中にゴキブリの死骸が見つかり、囚人がそのことを訴えると、当局は、「嘘をつくな、誰が嘘をばら撒くのか調査する」とやり返した。
病人を放置して囚人を虐待
トゥルカレム出身のアベール・ウダは二〇〇六年四月二二日に逮捕され、ハシャロン刑務所に入れられた。病気で苦しむ囚人を見つけた彼女は大声で看守を呼んだ。やっと看守がやってきたが、病気の囚人に構わず、大声を出したアベールを殴り、蹴り、それから寝台に二四時間縛りつけた。その後彼女はハシャロン刑務所からネベ・ティルザ刑務所へ移された。
二〇〇七年八月二五日、トゥルカレムでイスラエル軍はアベールの弟のマハムド・イブラヒム・クリナウィ(一一歳)を殺害、もう一人の弟に重傷を負わせた。
クフル・カアリル出身のマルヤム・エル・タラビン(二一歳)は二〇〇五年二月一七日に逮捕された。彼女にうるさく言い寄る看守に抗議すると、当局は彼女に傲慢罪で二〇〇シェケルの罰金を課した。
続きは本紙 【月3回発行】 にて。購読方法はこちらです。