更新日:2007/11/18(日)
[情報] 戦争をすら受け入れさせる若者の貧困化
このままでええの!! 反戦共同活動in京都
一〇月二一日、京都円山公園野音で「このままでええの 反戦共同行動 京都」が開催され、主催者の予想を超える約一〇〇〇人が参加。集会後、河原町までデモ行進した。
国家幻想解けた若者の「左傾化」
この日ステージでインタビューに答えた雨宮処凛さんは、右傾化しているといわれた青年の「左傾化」が始まっていると指摘した。赤城論文(三一歳 フリーター 希望は戦争)によって、国家幻想にすがってきた青年たちが、生きづらい現実からの具体的な解決策を提示できない右翼思想への幻想が解けて、現実の社会構造を問う姿勢へと変わってきたというのだ。2ちゃんねるすら「左傾化」し始めているという。
赤木論文は、平和運動活動家や左翼知識人から「敵を見誤っている」「戦争の現実がわかっていない」などと批判の的とされた。しかし一方で生きづらさをかかえる若者の大きな共感を呼び、「戦争や死をも望んでしまいかねない自分たちの『現実』へと目を向けさせた」(雨宮さん)という。
結果、若者の生きづらさの主な原因が、雇用破壊にあり、非正規雇用化を進めてきた新自由主義的構造改革へと若者の批判の目が向かいつつあるという。
米国で軍に志願するのは、人種的マイノリティを含む貧困層であることはよく知られている。こうした事実からも貧困と戦争は互いが互いを必要とするような強い親和性を持つ。
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