更新日:2007/09/23(日)
[情報] 本紙記者不当拘留・留置場レポート
8/24世界陸上弾圧 監獄収容者たちのたたかい
八・二四世界陸上弾圧で逮捕・勾留された中桐です。世界陸上が閉幕後の九月五日に処分保留で釈放となりました。、あまりに露骨な予防拘束でした。拘留中に、たくさんの方から激励のメッセージや大阪府警への抗議を寄せていただきました。この場を借りて、お礼申し上げます。
留置場内の出来事や取り調べ内容についてレポートします。(編集部 中桐)
「清潔にして、健康でないと闘えません」
大阪府警本部留置場の二号房ではAさん(六〇)とBさん(四二)が迎えてくれた。三人部屋の雑居房だ。
「こんばんわ。よろしくお願いします」と挨拶。ふたりは柔らかな笑顔で応えてくれて、ほっとした。
Aさんが「まあ、そんなに固くならずに。ここから外に出るときは取り調べとか裁判とかで大変ことばっかりなんだから、帰ってきたらホッとできる場所にしましょう。家族のようなもんだと思って」。Bさんが掃除やトイレの使い方など、簡単に教えてくれた。
二人とも、一見するとパクられているのが不思議に思えるほど温厚な人。
Aさんの枕元には最新版の『会社四季報』が置かれていた。職業は株式コンサルタント会社経営。便せんに丁寧な字で手紙を書き、株式売買の指示を出しているそうだ。
Bさんもよく読書をしていた。と言っても、留置場内では読書以外にできることはあまりないが。
それでも二人とも、新聞に載った事件の容疑者だ。Aさんは容疑を一部否認して、この留置場で闘って五ヶ月になる。
監房はAさんの性格もあるのだろう、すごくきれいに清潔にされていた。留置場内がこんなに清潔なものだとは思わなかった。Aさんが笑って言う。「ここには長くいる人もいますからね。清潔にして、健康にしていないと闘えません」。なるほどとうなずく。
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