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更新日:2007/09/20(木)

[海外] パレスチナ/現実乖離している首脳会談

8/13『ビターレモンズ』より ガッサン・ハティーブ

パレスチナのアッバス議長とイスラエルのオルメルト首相の定期会談は、両社会から複雑な目で見られている。

パレスチナでは、二種類の批判意見がある。一つは、「指導部は性懲りもなくイスラエルと米国の善意をあてにして希望を抱こうとしている」というもの。米国とイスラエルは、パレスチナ人の正当な権利はおろか国際機関が決議したパレスチナ人擁護すらも認めなかった国だ。

第二の批判は、「アッバス・オルメルト会談は現実離れしたジェスチャーに過ぎない」というもの。首脳会談はどことなく前向きの楽観ムードをばら撒いているが、実際には、パレスチナ人を苦しめているイスラエルの占領強化・固定政策と行動がまったく無縁であるということだ。占領終結と和解を匂わせてはいるが、現実にはそれはますます遠のいているのだ。

首脳レベルの二国間交渉再開は、表面的には、破壊的なイスラエルの一方的戦略が終わり、正常化方向へ一歩踏み出した感を与えるが、イスラエルの分裂症的な対パレスチナ政策は相変わらず続いている。一方で二国間関係へ向かうジェスチャーを見せながら、実際には、相変わらず一方的行動が続いている。入植地や分離壁の際限ない拡大、ガザと西岸地区の分離、チェックポイントを基本にした支配体制で西岸地区をバラバラに断片化する政策、等々。

「首脳会議が現実遊離している」と批判されているのはパレスチナだけではない。イスラエルでも、首脳会議と政治的現実の乖離が指摘されている。最近の例をあげると、先週エフド・バラク「防衛」相が、「いかなる形でも占領地からの撤退はまだまだあり得ない」と言ったが、これはオルメルトが首脳会談でかもし出している楽天的ムードと正反対のことである。

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