更新日:2007/09/20(木)
[社会] 世界陸上/本紙記者N君、微罪で不当逮捕される
大阪府警、世界陸上開会式への天皇出席で予防拘禁の事前弾圧
天皇が動けば、予防拘禁が起こる。世界陸上開会式前日の八月二四日、大阪府警・公安三課は、人民新聞社編集部員N君を令状逮捕し、弊紙編集室を含む三ヵ所のガサイレ(家宅捜索)を行った。容疑は、道路運送車両法違反。排ガス規制で大阪市内では使用してはならないディーゼル車を使用地域を偽って車検登録したというもの。N君は車検登録者でもなく、すでにこの車両を今年初めに持ち主に返しており、現在では使っていない。車検制度に詳しい関係者によると、いわゆる「車庫飛ばし」で業者が逮捕されるのはよくあることだが、名義人でもない使用者が逮捕されるという例は聞いたことがないという。実際、日本初という超微罪逮捕である。
大阪府警によるN君逮捕には以下の背景がある。@世界陸上開会式(二五日)に天皇が出席し、開会宣言をする予定で、大阪府警は抗議活動に対する大規模な監視・制圧体制を敷いていたこと、AN君が居住し、中心メンバーであった長居公園仲間の会は、世界陸上開会式への抗議行動を予定していたこと、BN君が長居公園の強制排除や釜ヶ崎労働者住民票の強制削除に対する抵抗運動を先頭で闘っていたことである。つまりN君「微罪」逮捕とガサイレは、世界陸上開会式への抗議の声を圧殺しようとする予防拘禁に他ならない。
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