更新日:2007/08/24(金)
[社会] 自衛隊が太平洋で実弾爆撃演習
加速する規制抜け出し
二〇〇七年七月二三日の『ニューヨークタイムズ』は、先月グアム島アンダーソン空軍基地の北方二四〇q西太平洋上にある孤島へ、自衛隊が五〇〇ポンド(約二二七s)の爆弾投下の実弾演習を行なったことを伝え、以下のような論評を加えている。
グアムでの日米共同訓練は今回で八回目、国外での航空自衛隊の実弾空対地射爆撃訓練は、今回が三回目だという。
初めて実弾投下を経験した隊員は、「すげえ!爆弾が目標に直撃して火の玉が上がるのが見えた」と興奮して語った。ナガタ・テツヤ大尉(三五)はコクピットから滑走路に降り立って、「すごい緊張感だった」と感想を述べた。
演習そのものはありきたりなものだが、戦争放棄の憲法と専守防衛政策によって制約されている日本の自衛隊にとっては大きな意味をもつ演習であった。これまで実弾投下演習は防衛を逸脱する攻撃的性格を有するものと見なされて、自衛隊には実弾投下演習場がなかった。日本から飛び立ち、外国の地に実弾を投下する演習は、以前だったら、挑発的・攻撃的として問題にされたであろう。そこに見られる意図はあまりにも明白である。つまり北朝鮮上空へ飛んで何らかの目標を爆撃することだからだ。(翻訳:脇浜義明)
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