更新日:2007/08/20(月)
[海外] 欧州/自由と自立のテント村〜ロストックデモ
──釜ヶ崎パトロールの会 田川弘
ロストックで「再会」したあこがれのスクウォッター
六月二日、ロストック市内のデモに八万人が集まった。通りの壁にはブッシュの指名手配書が貼ってある。あっちこっちの家の窓から平和を訴える旗が見える。手を振って応える人たち。道路はデモ隊によって埋め尽くされている。
市内三ヶ所に作られたテント村では、万単位であるにもかかわらず、イザコザがない。大きな声を出す人がいない。取り仕切っている人もいない。シャワーにトイレに、インターネットコーナーにインフォメーション。食事もベジタリアンのメニューで用意してある。ソーセージや肉を売っているところもある。
こうした空間は、もともと、七〇年代のドイツで若者たちが「目覚まし時計に管理されるのはイヤだ」「ブタどもにこき使われるのはごめんだ」と言い出したことに端を発している。「ならば、自分たちの時間と空間が必要だ」ということで空きビルを占拠したのだ。寝たい時に寝たいだけ寝られる空間。誰からも管理されない時間。スクウォッター(無断居住者)はヨーロッパ全土に拡がった。
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