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更新日:2007/07/18(水)

[投書] 言わせて聞いて第1282号

六・一五と非転向長期囚●在朝鮮・魚本公博

「六・一五北南共同声明」発表七周年。南からも代表団が訪れ、集会や催し物が行われました。

六・一五の基本精神は「わが民族同士で」。このスローガンの下、ますます統一機運が盛り上がり、この五月には東海岸、西海岸の両方で鉄道の連結式が行われ、ケソン工業団地の操業も盛んになっています。

こうした中、六月一六日、李仁模さんが享年八九歳で逝去。葬儀は人民葬として行われ、ピョンヤン市民、非転向長期囚たちも参加して盛大に行われました。

李仁模さんは、一九五〇年六月二五日に勃発した朝鮮戦争で従軍記者として南に派遣され、五〇年九月からの一時的後退時期に南に残り、チリ山遊撃隊に入り戦いました。しかし五二年に逮捕され、その後三四年間もの獄中生活を送りました。

その間、あらゆる拷問と懐柔による転向強要にも屈せず闘った姿は、「信念と意志の化身」と称され、九二年、北に帰還後も半身不随の身でありながら、多くの文章や詩をもって人々を鼓舞激励しました。

こうした非転向拘留者は、七二年には五〇〇名いましたが、三〇名が刑死、一二〇名が獄死、一〇二名が非転向で出所したと言われます。その多くも次々に亡くなり、残った六〇余名が六・一五声明後の措置で北に帰還しました。

韓国でも、九〇年代のソ連東欧の崩壊で、学生運動も退潮期に入りましたが、彼ら非転向囚の存在は、学生運動を経験した人たちに希望と力を与えるものでした。ある意味、学生運動退潮後、運動の中心にいたのは非転向長期囚だ、と言われます。

今日、韓国では、当局が「親北性向」と規定するサイトだけでも八〇〇余にもなり、今年二月に国会で明らかにされた資料でも、昨年一二月二五日から一ヶ月の間にホームページに掲載された「北称揚」の記事が三〇〇九件にのぼったといいます。

民族の自主、祖国の統一のため青春も生命も捧げ尽くし、人間の想像を絶する環境の中で志操を守り抜いた非転向長期囚の姿が大きな感化力をもって広がっているのではないか。そうしたことをしみじみと考えさせる今年の六・一五でした。

●アジア新時代研究会…http://www16.ocn.ne.jp/~sinjidai/

自衛隊の国民監視は改憲の先取りだ●高知・中田道孝

自衛隊が国民監視をやっていた。防衛大臣は反省もなく、「違法性はない」と言う。

もう日本国憲法は空文化されてしまった。この次に来るものは、防衛大臣の現役軍人化だ。そして自衛隊は「防衛大臣を出さない」としてゴネる。

かつて軍人の不正を裁く存在だった筈の憲兵も、かつて憲兵大尉・甘粕がアナキスト・大杉栄一家を殺したように、自衛隊も、反戦・反軍思想を持つ国民に向かって、牙をむくだろう。かつての東條英機のように、ゆくゆくは自衛隊の現職軍人が総理大臣になったりするだろう。

国民は、公安調査庁・公安警察や自衛隊の監視の中を、びくびくして生きていかなければならない。憲法改悪の先取りではないか。

今は困難でもパレスチナに朝は来る!●向井宏

六月三日、京大西部講堂にて約一〇〇名の結集で「五・三〇リッダ闘争三五周年記念京都メモリアル集会」が開催されました。参加者の一人として、たいへん感激しました。

「赤軍・PFLP・世界戦争宣言」の上映後、足立正生氏、重信メイ氏、鵜飼哲氏のトークがあり、パレスチナの状況を知る上でたいへん参考になりました。誰が好きこのんで自爆攻撃などするものか!

あれから三五年が過ぎた今、誰が今の状況を予想しえたでしょうか?たしかに戦闘的なデモはなくなり、学生運動もまた見る影もありません。労働運動もまたしかりと言うしかありません。

でも、大義が廃れた訳では決してありません。南アフリカ共和国に朝が訪れたように、パレスチナにもきっとその日が来ることを疑いません。

五月三日、大阪にて九条改憲阻止の会の集会、デモが二〇〇名以上の結集で勝ち取られました。この闘いは、六・一五中央集会、一〇・二京都丸山野音集会へと引き継がれると聞いています。

さて、三戦士と共に進みましょう。

平和運動は一人ひとりが行動を●青森・中村亮嗣

「九条ネット」「改憲に抗する運動を…」記事を読みました。「九条」については、一人ひとりの立場があり、息の長い運動になると思います。

今後の改憲反対運動につなげてゆく事は大変なことですが、守りから攻めの方向へと少しずつ替えて行く時代になってきた、と思います。

例えば、非武装中立と言われる中南米のコスタリカの人たちと個人的な連絡を取り合いながら、世界に向かって「武器を捨てろ」「武力によって他国を押さえつける時代は終わった」「地球温暖化をくい止めるために武器からのCO2をゼロにするためにも」…と、一人ひとりが行動する機会をつくるべきだと思います。

続きは本紙 【月3回発行】 にて。購読方法はこちらです。
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