更新日:2007/07/18(水)
[海外] パレスチナ/ファタハ・ハマス内紛を止められないパレスチナ指導部
──アサド・アル・シャルク(ガザ在住政治アナリス)・インタビュー
占領続けるイスラエル制裁の国際運動を
※ビターレモンズ電子版5/21より
ビターレモンズ…ファタハとハマスの間で休戦が合意されましたが、続くと思いますか?
アブ・シャルク…彼らには、「内紛をやめろ」という強い大衆的圧力がかかっています。両者とも大衆的支持を失いつつあります。しかし、他に種々の妨害や影響力が働いて、なかなか休戦には至らないようです。
例えば、イスラエルが他国と組んで挑発をかけ、休戦を崩そうとしているし、その試みは何回か成功しています。
大衆は、自治政府や大統領がバラバラの治安部隊や様々な民兵組織をきちんと統率し、殺し合いや無秩序状態をなくすことを強く望んでいます。
私も先日、この無意味な対立紛争終結を求める大規模な大衆集会をガザで開く計画を、独立政治団体やNGOの指導者や学者たちたちと話し合ったばかりです。
ビターレモンズ…「休戦」と言いながら、何度も何度も衝突を繰り返す底流には、何があるのですか?
アブ・シャルク…両者は政策が異なるばかりでなく、体質的な差もあります。その上ガザ封鎖があります。人口が密集し、貧しく、失業者が溢れ、公務員も給料を貰っていない窮状が、極度のフラストレーションと緊張を作り出しています。イスラエルが壁を作って人々を囲い込み、アパルトヘイトで人々を窒息状態に追い込んでいます。
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