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更新日:2007/06/16(土)

[コラム] 五味正彦/日本の森林を元気にする木づかい運動

国内フェアトレード推進のNGO設立

日本の森林を元気にする=木づかい運動(日本の森林に沢山CO2を吸収してもらうプロジェクト)への協力をきっかけに誕生した「有機林業プロジェクト」は、国産材を無駄にしないで端材を有効に使ったり、木材市場ではきらわれて(においが強くて)取引されない楠の木を活かしたり、少しずつその成果が出てきている。

奈良・吉野の杉・檜の端材を使った「木づかい割り箸」。二〇膳一セットで五二〇円(税抜)、六月いっぱいのお試し価格は五〇〇円(税抜)。高いようだが、天削げ箸の高級感。洗って何度でも使える。

続いて「日向のかおり・樟しょうのう」。予告より少々遅れたが完成!販売開始です。宮崎産の純天然樟脳八〇g(小包一〇袋)入で一六〇〇円(税抜)、容器にまで徹底的にこだわった作品です。企画はいずれもわが有機本業なので、内容など詳細問合せ・注文はこちらへ。

次いての企画はいくつかのチームに並行して担当してもらっている。 ○ひとつは前記、樟脳関連グッズ。樟脳の製法はアロマ精油のように「水蒸気蒸留法」で作る。アロマ精油は多くは草や花からなので装置が小さくてもできるが、こちらは木のチップからなので、オリジナルな工場を作った。樟脳を作ると同時に副産物として、オイルとフローラルウォーターができる。薬品や化粧品の材料の一部として使えないか、防臭剤、ゴキブリ避けにならないかなどと研究中だ。

○有機本業内「お箸部」誕生。日本の割り箸使用量中、国内産がわずかに二%といわれる状況を分析し、国内生産をふやせるか?遊んでいる工作機はないか?どんな木を割り箸にするか?割り箸と環境の関係は?などと追求する。

○アウトドアグッズ、キッチングッズ、ハンガー等衣類まわり、などなど、私たちのふだんの暮らしの身のまわりのものを見直し、国産材の端材などで作れるものを提案していく。

などの活動がはじまった。有機本業グループでは、このような活動を「国内フェアトレード」と位置づけた。

具体的には、@国産の材料を使用(不可能な場合はフェアトレードかそれに近い方法で入手)。A石油系化学物質をできるかぎり使わない。B大量・高速生産型ではないスローな技術を捜して活用する。C材料から製法・容器までのトレサビリティを明らかにし、積極的に情報公開する等々、あといくつかの約束事あり。

このルールで木製品だけでなく、いろんな分野のもの作りに協力する。これらを私たちは有機林業、有機織業(繊維)、有機園業(ガーデニング)等々独自の遊び感覚の認証≠つけ応援する。このため有機本業グループをNPO法人化することにした。(連絡先:有機本業 〇三―五二二八―〇五二二)

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