更新日:2007/06/02(土)
[海外] パレスチナ/ハマス指導者・マハムード・ザハール(前PA外務相)インタビュー
ビターレモンズ電子版 四月三〇日より(翻訳:脇浜義明)
ビターレモンズ…ハマス軍事部門のイッゼディン・アル・カッサム旅団が先日、「休戦は終わったと見なす」と発表しましたが。何故今になって?
ザハール…我々が攻撃を止めている間も、イスラエルは絶えず状況をエスカレートさせていました。毎日イスラエル軍が西岸地区に入り無害な市民を殺し、家屋を破壊し、あらゆる種類の暴力をパレスチナ人に加えています。同じことがガザでも行なわれています。
二〇〇五年三月以来、我々はいくつかの停戦に同意しましたが、イスラエルの望む停戦は代償なしの停戦、つまり「我々が攻撃しないだけ」の停戦で、イスラエル側はまったく自由に攻撃できる停戦なのです。イスラエルの安全は保障するが、パレスチナ人の安全は保障しないという停戦です。
ここ数週間の間にイスラエル軍が行なった破壊活動やパレスチナ人殺害を考えれば、何故今、休戦解除するかは明らかです。イスラエルの暴力を黙って耐え忍ぶわけにはいきません。パレスチナ人民は自らを守るために行動する権利があります。
ビターレモンズ…ガザ休戦を解除することが、どういう点でパレスチナ人の利益となるのですか?
ザハール…本当にパレスチナ人の利益となる休戦なら、休戦すべきです。過去にはそういう休戦がありました。
しかし、休戦がパレスチナ人の利益とならず、イスラエルの攻撃や侵略を止めるものでないならば、我々の利益となるべき他の手段を見つけるべきです。イスラエルの攻撃に対峙するレジスタンスを開始することは、パレスチナ人の利益を守る一つの方法です。
続きは本紙 【月3回発行】 にて。購読方法はこちらです。